エジプト当局、stcのVodafone Egypt買収に関して声明
- 2020年02月03日
- 海外携帯電話
エジプトの政府機関で電気通信分野の規制を司る国家通信規制局(National Telecom Regulatory Authority:NTRA)はサウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)であるSaudi Telecom Company (stc)がエジプトの移動体通信事業者であるVodafone Egypt Telecommunicationsの買収を発表した件に関して声明を発表したことが分かった。
Vodafone Egypt Telecommunicationsに対する持分比率は英国のVodafone Groupが55.0%、エジプトのTelecom Egyptが44.95%であるが、Saudi Telecom CompanyおよびVodafone GroupはVodafone Groupの持分の全部をSaudi Telecom Companyが取得することで合意した。
これにより、Vodafone Egypt TelecommunicationsはSaudi Telecom Companyの傘下入りする予定である。
国家通信規制局はこの件に関して声明を発表しており、Saudi Telecom CompanyがVodafone Egypt Telecommunicationsの取得を完了するためには国家通信規制局の承認の取得が必要という。
国家通信規制局は自由市場経済の原則に従い、企業間の商取引には不干渉の立場であるが、競争環境と消費者の保護および国家安全保障と国益を保護するための措置および行動を取る権利を有することを強調している。
なお、Saudi Telecom CompanyおよびVodafone Groupも関連する規制当局からの承認の取得が必要であることは認識しており、Saudi Telecom Companyは規制当局からの承認の取得を前提として2020年6月末までにVodafone Egypt Telecommunicationsの取得の完了を見込んでいる。
Saudi Telecom Companyは長年にわたりエジプトへの参入の機会を模索してきたが、Vodafone Egypt Telecommunicationsを取得できればようやくエジプトへの参入が実現することになる。
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