イスラエルの携帯電話事業者Cellcom、同業Golan Telecomの買収で合意
- 2020年02月19日
- 海外携帯電話
イスラエルの移動体通信事業者(MNO)であるCellcom Israelは同じくイスラエルの移動体通信事業者であるGolan Telecomの買収に関してGolan Telecomおよびその所有者と合意に達したと発表した。
Cellcom IsraelはGolan TelecomおよびGolan Telecomの所有者とCellcom Israelが5億9,000万イスラエル新シェケル(約190億3,111万円)でGolan Telecomの全株式を買収する拘束力のある覚書を締結したという。
Cellcom Israelは2回に分けて買収前のGolan Telecomの所有者に対価を支払う予定で、Golan Telecomの買収と同時に4億1,300万イスラエル新シェケル(約133億2,184万円)、買収から3年以内に残りの1億7,700万イスラエル新シェケル(約57億936万円)を支払う計画である。
取引の完了には規制当局の承認などが必要となり、2020年12月31日までに必要な条件が満たされない場合は覚書が失効する。
Cellcom Israelは規制当局の承認の取得を含めてGolan Telecomの買収が完了することは保証できないと案内している。
なお、Golan Telecomの買収に関してはイスラエルのBezeq The Israel Telecommunicationの子会社でイスラエルの移動体通信事業者であるPelephone Communicationsも提案していたことがBezeq The Israel Telecommunicationより公式に発表されている。
しかし、Pelephone Communicationsの提案は合意に至らず、Cellcom Israelの提案が合意に達した。
2015年にもCellcom IsraelとPelephone Communicationsが個別にGolan Telecomの買収を提案し、Cellcom Israelの提案が合意に達していたが、審査を経て2016年にイスラエル当局が却下した経緯がある。
イスラエルでは2012年の規則改定を受けて移動体通信事業者の新規参入が相次ぎ、6社の移動体通信事業者がひしめき合う状況となっている。
競争が激化して移動体通信事業者各社は疲弊しており、統合による顧客基盤の拡大を図る動きがしばしば見られる。
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