韓国のSK Telecom、MVNO向けに5Gを本格開放
- 2020年04月06日
- 海外携帯電話
韓国の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecomは仮想移動体通信事業者(MVNO)に対して第5世代移動通信システム(5G)を本格的に開放すると発表した。
SK Telecomは同社の通信設備を利用して仮想移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供する6社に対して、5GのNR方式に準拠した5Gサービスにアクセスできる5G卸売料金プランを提供するという。
5G卸売料金プランはSK Telecomが5Gサービスに対応した料金プランとして提供する5GXスタンダードおよびスリムの2種類と同等の料金プランで、月額料金は30,000韓国ウォン台(約2,700~3,500円)から利用できる。
SK Telecomは2020年4月5日より正式に5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスの商用化から約1年を迎えるところで仮想移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供する企業に対して5G卸売料金プランの提供を開始することで、5Gサービスを利用する顧客層の拡大を図る。
SK Telecomは同社の優れた5Gサービスをより多くの顧客が利用できるよう仮想移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供する企業との協力を継続的に拡大していくと表明した。
なお、SK Telecomは韓国で最大手の移動体通信事業者である。
2019年12月末時点で移動体通信サービスの加入件数は3,153万5,000件で、このうち5Gサービスの加入件数は208万4,000件と全体の約6.6%を占めている。
5G向け周波数としてはサブ6GHz帯の3.5GHz帯およびミリ波(mmWave)の28GHz帯の割当を受けているが、まずは3.5GHz帯のみをNR方式で使用している。
NR方式の周波数はNR Bandとして定義されており、3.5GHz帯のNR Bandはn78を採用する。
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