マカオの2020年3月の携帯電話加入件数を公表、減少傾向が続く
- 2020年05月22日
- 海外携帯電話
マカオ特別行政区の政府機関で電気通信分野などの規制を管轄する郵電局(Direccao dos Servicos de Correios e Telecomunicacoes)は2020年3月末における電気通信分野の統計資料を発表した。
携帯電話サービスなどの加入件数が公開されている。
携帯電話サービスの加入件数は2020年3月末で2,290,759件となり、前月末の2,440,051件から減少する結果となった。
マカオ特別行政区の人口は2019年12月末時点の統計情報ながら約679,600人であるため、おおよその単純計算の人口普及率は約337.07%となる。
マカオ特別行政区はSIMカードの自動販売機を通じてマカオ特別行政区境外からの訪問者でも容易にSIMカードを購入できたため、境外からの訪問者が短期利用の目的でSIMカードを購入し、離澳後のアクティブに使用されていない回線まで携帯電話サービスの加入件数に含まれている。
そのため、人口普及率は基本的に無視して問題ないが、マカオ特別行政区におけるSIMカードの購入の容易度を反映していることは分かる。
ただ、2019年12月をピークに携帯電話サービスの加入件数は大幅な減少が続いている。
マカオ特別行政区ではSIMカードの利用に実名登録を義務化したほか、封鎖に伴い入境者が大幅に減少したことで、新規加入および全体の加入件数も大幅に減少したと考えられる。
マカオ特別行政区の制度変更や今般の状況を踏まえると、当面は加入件数の減少が続くと予想できる。
携帯電話サービスの加入件数のうち、契約形態などの内訳も公表されている。
第3世代移動通信システム(3G)のポストペイド契約は40,180件、3Gのプリペイド契約は30,308件、LTEのポストペイド契約は764,014件、LTEのプリペイド契約は1,456,257件となった。
これまでは第2世代移動通信システム(2G)も加入件数が0件ながら公表していたが、2020年3月分からは2Gの公表を終了した。
なお、3GにはW-CDMA方式およびCDMA2000方式が含まれ、LTEはそのままLTE方式を指しており、統計資料ではLTE方式を第4世代移動通信システム(4G)と記載せずにLTEとして記載しているため、統計資料と同様に表記する。
すべての携帯電話サービスの加入件数のうち、支払方式別ではポストペイド契約が804,194件で約35.11%、プリペイド契約が1,486,565件で約64.89%となった。
通信方式別では3G契約が70,488件で約3.08%、LTE契約が2,220,271件で約96.92%である。
マカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)としてはCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊:CTM)、Hutchison – Telefone (Macau) (和記電話(澳門))、SmarTone – Comunicacoes Moveis (數碼通流動通訊(澳門))、China Telecom (Macau) (中國電信(澳門))の4社が存在しており、この4社が集計の対象となっている。
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