オランダのKPNが5Gサービスを開始、n28を導入
- 2020年07月28日
- 海外携帯電話
オランダの移動体通信事業者(MNO)でKPNとして展開するRoyal KPNは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年7月28日よりNR方式に準拠した5Gサービスを提供している。
オランダの主要都市の広範囲を5Gサービスの提供エリアとしており、特に首都・アムステルダム、Royal KPNの本社が所在するロッテルダム、ハーグ、ユトレヒト、アイントホーフェンでは人口カバー率が90%に達する。
2021年にはオランダ全土を5Gサービスの提供エリアとする計画である。
5Gサービスに対応した端末としては8機種のスマートフォンを用意しており、韓国のLG Electronics製のLG V60 ThinQ 5GおよびLG VELVET、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2およびOPPO Find X2 Lite、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 1 IIを取り扱う。
Royal KPNは5G向け周波数として700MHz帯、1.5GHz帯、2.1GHz帯を保有するが、まずは700MHz帯を使用している。
700MHz帯と1.5GHz帯は2020年7月より使用できるが、1.5GHz帯のNR方式に対応した端末は製品化されておらず、2020年7月の時点で1.5GHz帯を使用することは現実的ではない。
2.1GHz帯は2021年以降に使用が可能となるため、まずは使用できる周波数のうち対応した端末の普及度やカバレッジの確保を考慮して700MHz帯で先行してNR方式を導入することになった。
なお、700MHz帯のNR BandはFR1のn28である。
5G向けに割当を受けた周波数は帯域幅が狭いため、5Gの主な特徴として挙げられる高速で大容量な通信の実現は難しい。
ただ、2022年には広い帯域幅を確保できる3.5GHz帯を取得し、高速で大容量な5Gサービスを提供できる見込みという。
これまでに、オランダの移動体通信事業者としてはVodafone Libertelが5Gサービスを商用化した。
2020年7月28日にはオランダの移動体通信事業者であるT-Mobile Netherlandsも5Gサービスを商用化したため、Royal KPNはT-Mobile Netherlandsとともにオランダで2番目に5Gサービスを商用化した移動体通信事業者となった。
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