NECブランドのローカル5G端末となるFG500TMが技適通過、SA構成に対応
- 2020年08月17日
- Local 5G
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報が更新された。
台湾のAlpha Networks (明泰科技)製のNR端末「FG500TM」が2020年7月1日付けでDSP Researchを通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号は003-200143。
モバイルネットワークはNR (FR2, TDD) 28000(n257) MHzで認証を受けている。
無線LANの周波数でも通過しており、無線LANは2.4GHz帯に加えて5GHz帯も利用できる。
FG500TMはNEC Corporation (日本電気)がローカル5G向けの5G Gatewayとして公開した多機能な据置型無線LANルータの型番のひとつである。
第5世代移動通信システム(5G)のNR方式はサブ6GHz帯とミリ波(mmWave)の周波数に対応し、単独で動作するスタンドアローン(SA)構成と第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成に対応することがNEC Corporationによって明らかにされている。
ただ、工事設計認証ではNR方式のサブ6GHz帯やLTE方式では認証を受けておらず、ミリ波やSA構成に対応することは決定的となっている。
工事設計認証で通過した周波数範囲は27000~29500MHzとなり、ローカル5Gに割当した周波数やローカル5Gに割当する予定の周波数に加えて、NTT DOCOMO、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、SoftBank、Rakuten Mobile (楽天モバイル)が割当を受けた周波数も含まれている。
申請者は台湾のD-Link Corporation (友訊科技)や台湾のQisda Corporation (佳世達科技)などが出資するAlpha Networksであるため、製造はAlpha Networksが担当する可能性が高いと考えられる。
また、展示会などではNECの連結子会社であるNEC Networks & System Integration Corporationの完全子会社であるNEC Magnus CommunicationsがNECブランドを付した5G Gatewayを展示した事例があるため、日本国内ではNEC Magus CommunicationsがNECブランドで展開すると思われる。
NEC Corporationはローカル5G向け基地局の無線機を開発しており、ローカル5G向けトータルシステムの提供も準備しているため、ネットワーク側から端末側までNEC Corporationのグループ会社で提供する可能性がある。
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