デュアルSIMデュアルVoNRに対応したMediaTek Dimensity 800Uを発表
- 2020年08月20日
- その他モバイル端末
台湾のMediaTek (聯発科技)は携帯端末向けチップセット「MediaTek Dimensity 800U」を発表した。
スマートフォンをはじめとした携帯端末向けの第5世代移動通信システム(5G)に対応したチップセットである。
製造プロセスは7nmプロセス技術を採用している。
CPUは64bit対応でオクタコアとなり、デュアルコアのArm Cortex-A76とヘキサコアのArm Cortex-A55で構成される。
動作周波数はArm Cortex-A76が最大2.4GHzで、Arm Cortex-A55が最大2.0GHzとなる。
GPUはArm Mali-G57 MC3を搭載する。
ディスプレイはリフレッシュレートが最大120Hzで、解像度はFHD+(2520*1080)まで対応できる。
カメラの静止画撮影の解像度は最大で約6400万画素のシングルカメラまたは約2000万画素と約1600万画素のデュアルカメラとなる。
Bluetooth 5.1および無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)も使える。
5GのNR方式にも対応したマルチモード通信モデムが統合されている。
NR方式はスタンドアローン(SA)構成およびノンスタンドアローン(NSA)構成の両方に対応したデュアルモード5Gとなる。
SA構成はOption 2、NSA構成はOption 3/3a/3xに対応している。
また、NR方式ではFDDおよびTDDのサブ6GHz帯の周波数に対応しており、上下ともに最大で100MHz幅のコンポーネント・キャリアを2コンポーネント・キャリアまで束ねるキャリアアグリゲーション(CA)と256QAM、下りは4×4 MIMO、上りは2×2 MIMOに対応することが可能である。
通信速度は下り最大2.3Gbpsに達する。
ダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)やNR方式で音声通話を実現するVoNR (Voice over NR)にも対応しており、デュアルSIMで利用時は優先のSIMカードと第2のSIMカードいずれもVoNRで同時待機できる。
具体的な出荷時期などは明らかにされていない。
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