OPPOがチップセット開発の新会社を設立、開発体制を強化か
- 2020年08月20日
- その他モバイル端末
中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)はチップセットの開発を行うと思われる新たな子会社を設立したことが分かった。
中国の登記当局で公開された情報によると、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは直接的に所有する完全子会社として広東省東莞市でZheku Technology (Guangdong) (哲庫科技(広東))を設立した。
設立日は2020年8月13日で、登録資本金は5,000万人民元(約7億6,214万円)となっている。
登記当局に提出した経営範囲に半導体の設計、開発、製造が含まれるため、チップセットの設計、開発、製造に関連する子会社と推測できる。
これまでに、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは半導体の設計、開発、販売を行う子会社として上海市でShoupu Technology (Shanghai) (守朴科技(上海)を設立した。
Shoupu Technology (Shanghai)は2019年8月15日に設立しており、2020年7月30日には社名をZheku Technology (Shanghai) (哲庫科技(上海))に変更するとともに、登録資本金を5,000人民元から10,000人民元(約15億2,428万円)に増資したことが分かっている。
半導体の設計、開発、製造、販売は親会社であるGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsの経営範囲には含まれていないため、各子会社は新たにチップセットを中心とした半導体に関連する事業を行うために設立したと思われる。
上海市の子会社を増資および社名の変更を行い、東莞市に新たな子会社を設立したことから、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsはチップセットの開発体制の強化を企図している可能性が高い。
東莞市はGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsの本社も所在し、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが直接的または子会社を通じて複数の工場を運営している。
東莞市で設立した子会社は上海市の子会社にはない半導体の製造も経営範囲に含まれているため、将来的には半導体の製造を行う工場を開設することも視野に入れている可能性が考えられる。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは主に米国のQualcomm Technologiesおよび台湾のMediaTek (聯發科技)よりチップセットを調達しているが、チップセットの自社開発に参入することは度々伝えられてきた。
また、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは欧州連合知的財産庁(European Union Intellectual Property Office:EUIPO)にOPPO M1の商標の登録を申請しており、OPPO M1がチップセットの名称となる可能性があることも判明している。
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