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富士通、KDDIに5G基地局を供給へ



FUJITSU (富士通)はKDDIに第5世代移動通信システム(5G)の基地局を供給することが分かった。

FUJITSUはKDDIが構築する5Gの商用サービス向け仮想基地局にFUJITSUが開発するオープンRANに対応した5Gの無線装置(Radio Unit:RU)が選定されたことを2020年12月1日付けで発表した。

2021年度下半期よりKDDIに5Gの無線装置の提供を開始すると案内しており、FUJITSUは2021年10月から2022年3月の間にKDDIへ5Gの無線装置の提供を開始することになる。

FUJITSUが開発する5Gの無線装置は基地局制御装置と通信するフロントホールのインタフェースにO-RAN Allianceで策定された共通仕様であるO-RANの標準仕様に準拠している。

そのため、O-RANの標準仕様に準拠する異なるベンダの基地局制御装置と接続することが可能で、オープンRAN構成の柔軟なネットワークの構築を実現できる。

また、高効率かつ広帯域の電力増幅技術を活用した無線装置の小型化と低消費電力を実現しており、5Gの展開の加速を図るとともに、従来のMIMO (Multi Input Multi Output)より多くのアンテナ素子を搭載してビームフォーミングや空間多重の効果を高めて高トラヒックエリアなどにおける快適な通信に貢献するという。

これまでにFUJITSUが蓄積した無線技術をベースに最先端の技術を適用した5Gの無線装置の提供を通じてKDDIの高度な5Gの商用サービスの展開を支援し、グローバルなO-RANの普及に貢献すると表明している。

KDDIはauの携帯通信サービスにおいて2020年3月26日に5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gの商用サービスを商用化した。

5Gの無線装置は韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)およびスウェーデンのEricssonが供給しており、フィンランドのNokia Solutions and Networksも供給する見込みであるが、新たにFUJITSUも加わることになる。

FUJITSUはNTT DOCOMOに5Gの無線装置を供給しているほか、移動体通信事業者(MNO)として新規参入する米国のDISH Networkに5Gの無線装置を供給することも決まっており、いずれもオープンRANに対応した5Gの無線装置を供給する。

FUJITSU

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