フランスのBouygues Telecomが5Gサービスを開始
- 2020年12月01日
- 海外携帯電話
フランスの移動体通信事業者(MNO)であるBouygues Telecomは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年12月1日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
まずはリヨン、ニース、カンヌなどを含めた主要な20都市が提供エリアに含まれており、ほかの都市でも提供エリアを順次拡大する予定という。
当初は主要都市の高トラヒックエリアを中心に整備を進めるが、商用化から1年以内にはフランス全土で整備する計画である。
5Gサービスでは料金プランを新設しておらず、一部を除いた既存のポストペイドプランで利用できる。
5Gサービスに対応した端末としては複数のスマートフォンを取り扱う。
5Gの通信方式はNR方式を採用しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
周波数はサブ6GHz帯の2.1GHz帯および3.5GHz帯を使用する。
NR Bandは2.1GHz帯がFR1のn1、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
2.1GHz帯は15MHz幅*2を保有する既存の周波数で、当初は第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で使用してきたが、10MHz幅*2をLTE方式に転用した。
LTE方式で使用する10MHz幅*では動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式も導入することになった。
3.5GHz帯は5G向けに取得した周波数で、2020年9月に6億200万ユーロ(約751億5,630万円)で70MHz幅を確保している。
広い帯域幅を使用できる3.5GHz帯では1Gbpsを超える高速な通信を実現し、帯域幅が狭い2.1GHz帯では3.5GHz帯と比べて高速な通信は実現できないが、カバレッジの確保には比較的有利となっている。
これまでに、フランスの移動体通信事業者としてはSOCIETE FRANCAISE DU RADIOTELEPHONE – SFRが2020年11月20日に5Gを商用化しており、Bouygues Telecomは2番目に5Gを商用化したことになる。
また、2020年12月3日にはOrangeが5Gを商用化する予定である。
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