となみ衛星通信テレビ、富山県でローカル5Gの運用を開始
- 2020年12月02日
- Local 5G
富山県のTonami Satellite communications Television (となみ衛星通信テレビ)はローカル5Gの運用を正式に開始したことが分かった。
2020年12月1日よりミリ波(mmWave)の28GHz帯の周波数を使用したローカル5Gの基地局から正式に電波の送出を開始したという。
ローカル5Gの通信方式は第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式で、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
NSA構成ではアンカーバンドとして動作するLTE方式に常時接続する必要があり、LTE方式と高い互換性を確保した通信方式を導入できる地域広帯域移動無線アクセスシステム(以下、地域BWA)の高度化方式もアンカーバンドとして使用することができる。
報道発表を通じて地域BWAをアンカーバンドとして使用することを明確化しているため、LTE方式と高い互換性を確保した通信方式で運用する地域BWAの高度化方式がアンカーバンドとなる。
これまでに、Tonami Satellite communications Televisionは総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の北陸総合通信局に対して2019年12月24日付けでローカル5Gの免許を申請したことを発表しており、同時に電波の送出は2020年6月に開始する計画も発表していた。
総務省が運用する電波利用ホームページを参照すると、2020年7月20日付けでTonami Satellite communications Televisionの本社が所在する富山県南砺市でローカル5Gの免許を取得しており、免許の取得が当初の計画から遅れたと考えられる。
また、電波利用ホームページで免許の情報を確認すると、制御所は東京都豊島区と記載されているため、ローカル5Gのプラットフォーム事業を展開するGRAPE ONEのコア設備を使用することが分かる。
そのため、ローカル5Gの導入ではGRAPE ONEが提供するローカル5Gのプラットフォームを採用し、フィンランドのNokia Solutions and Networksから調達した通信設備を使用することになる。
ローカル5Gの活用方法としては、当面は風景の4K映像を伝送するほか、一般家庭向け固定通信用途の実証実験なども行うという。
Tonami Satellite communications Television
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