Nokia、インドで5G基地局の製造を開始
- 2020年12月11日
- 海外携帯電話
フィンランドのNokia Solutions and Networksはインドで第5世代移動通信システム(5G)の基地局の製造を開始したと発表した。
Nokia Solutions and Networksはインドのタミル・ナードゥ州の州都・チェンナイに所在する最先端の製造拠点で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に対応した基地局の製造を開始したと案内している。
インドで製造を開始したNR方式に対応した基地局は64T64Rの大規模MIMO (Massive MIMO)に対応したNokia AirScale大規模MIMOソリューションを構成する通信設備のハードウェアで、多くの国や地域に輸出する計画である。
NR方式に対応した基地局をインドで製造する事例はNokia Solutions and Networksが初めてとなる。
Nokia Solutions and Networksはチェンナイに所在する工場を最新の通信設備の製造拠点として位置付けている。
チェンナイに所在する工場は2008年に開設しており、これまでに60億インドルピー(約84億8,211万円)を投じて140,000平方メートルの敷地に最先端の製造設備を導入してきた。
主に基地局を構成する通信設備の製造を行い、運営を開始してから500万台を超える通信設備を製造した実績を有する。
製造した通信設備の50%以上を100以上の国と地域に輸出しており、インドの通信事業者に納入する通信設備に限定せず、世界各地の通信事業者に納入する通信設備の製造も行う。
なお、日本の通信事業者としてはNTT DOCOMO、KDDI、SoftBankがNokia Solutions and Networksより5Gの基地局の調達を開始または予定しているほか、GRAPE ONE、OPTAGE、Toyota Production Engineering (TPEC)などのローカル5Gでも商用または試験用でNokia Solutions and Networksの5Gの基地局が採用されている。
インド政府がインドで各種製品を製造するMake In Indiaの政策を推進する中で、Nokia Solutions and Networksはインドで5Gの基地局を製造することでインド政府の政策に呼応しているという。
これまでにインドでは5G向け周波数の割当が実施されておらず、インドの通信事業者は5Gを導入していない。
ただ、Nokia Solutions and Networksとしてはインドの通信事業者が5Gを立ち上げる場合にも貢献できると表明している。
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