フランスのFree Mobile、5Gサービスを商用化

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フランスの移動体通信事業者(MNO)であるFree Mobileは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2020年12月15日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。

5Gの基地局は主要都市から地方都市までフランス全土の5,255ヶ所に設置し、フランスで最大の5Gネットワークと説明しており、人口カバー率はすでに40%に達しているという。

周波数は第4世代移動通信システム(4G)向けで保有する700MHz帯の10MHz幅*2と5G向けとして新たに取得した3.5GHz帯の70MHz幅を使用する。

NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、3.5GHz帯がFR1のn78である。

カバレッジの確保に有利な700MHz帯では屋内も含めて広範に整備し、帯域幅が広い3.5GHz帯では4GのLTE方式と比べて3倍の通信速度を実現できると説明している。

ただ、3.5GHz帯の基地局は5,255ヶ所のうち5%にも満たない模様で、大部分は700MHz帯を使用して整備していることになる。

フランスに限定すると2020年12月15日時点でFree Mobileは1GHz未満の低い周波数でNR方式を導入した唯一の移動体通信事業者であるため、カバレッジでは優位な状況となっている。

5Gサービスは既存の月額料金が19.99ユーロ(約2,500円)の料金プランで利用できる。

追加料金は発生しないが、月間データ通信容量は100GBから150GBに変更している。

ほかにFreebox Popに加入すると月間データ通信容量は無制限で月額料金は9.99ユーロ(約1,300円)、Freeboxに加入すると無制限で15.99ユーロ(約2,000円)の料金プランも利用できるが、それぞれFreebox PopおよびFreeboxの月額料金が追加で発生する。

5Gサービスに対応した端末として複数のスマートフォンを販売しており、米国のApple製のiPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40、HUAWEI P40 Pro、HUAWEI P40 lite 5G、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2 Lite、OPPO Reno4 5G、OPPO Reno4 Z 5G、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 FE 5G、Samsung Galaxy Note20 5G、Samsung Galaxy Note20 Ultra 5G、Samsung Galaxy A42 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10 Lite 5G、Xiaomi Mi 10T、Xiaomi Mi 10T Liteを取り扱う。

フランスでは4社の移動体通信事業者が5G向け周波数として3.5GHz帯を取得しており、2020年11月18日に3.5GHz帯の使用の許可を一斉に取得した。

5G向け周波数を取得したSOCIETE FRANCAISE DU RADIOTELEPHONE – SFRは2020年11月20日、Bouygues Telecomは2020年12月1日、Orangeは2020年12月3日に5Gを商用化したため、Free Mobileはフランスで4番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。

また、Free Mobileによる5Gの商用化に伴い5G向け周波数を取得したフランスの移動体通信事業者は全社が5Gを商用化したことになる。

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