ベトナムのVingroupが資金調達を実施、スマホ事業と自動車事業を拡大へ
- 2021年01月30日
- Android関連
ベトナムのVingroupは携帯端末事業と自動車事業の拡大を目的に資金調達を実施すると発表した。
Vingroupは子会社でベトナムのVinSmart research and manufactureを通じて携帯端末事業、子会社でベトナムのVINFAST Trading and Productionを通じて自動車事業を展開している。
携帯端末事業と自動車事業を拡大するために、3段階に分けて債券発行による資金調達を実施するという。
第1段階では1兆5,150億ベトナムドン(約68億1,359万円)、第2段階では2兆8,600億ベトナムドン(約128億6,281万円)、第3段階では2兆6,000ベトナムドン(約116億9,511万円)を調達する予定である。
第2段階の1兆8,600億ベトナムドン(約83億6,650万円)をVinSmart research and manufacture、第1段階、第2段階の1兆ベトナムドン、第3段階、合計で5兆1,150億ベトナムドン(約230億373万円)をVINFAST Trading and Productionの増資に使用する。
複合企業であるVingroupは様々な事業に進出しており、各事業を大きく分けて技術分野、工業分野、サービス分野に分類している。
このうち重要度を高く位置付ける工業分野の主要企業がVinSmart research and manufactureとVINFAST Trading and Productionの2社となる。
VinSmart research and manufactureはVsmartの商標を使用してスマートフォンをはじめとした携帯端末の企画、設計、開発、製造、販売などを主要事業とする。
携帯端末のほかにテレビ、空気洗浄機、スマートホーム製品、スマートシティ製品も展開しており、携帯通信向け基地局の開発も進めている。
設立当初はVINFAST Trading and Productionの本社が所在するハイフォン市の施設に本社を設置していたが、首都・ハノイ市に新たな拠点を開設したことに伴い、本社をハノイ市に移転している。
韓国のLG Electronics (LG電子)の携帯端末事業を行うMC (Mobile Communications)事業本部は業績不振が長期化しており、VinSmart research and manufactureはLG Electronicsから携帯端末事業の一部の買収を検討中との報道も伝えられている。
携帯端末事業の拡大にはLG Electronicsから携帯端末事業の一部を取得することを含むとの見方もある。
VINFAST Trading and Productionは自動車事業を主要事業としており、Vingroupが最も重要視する事業のひとつで、ハイフォン市に本社が所在する。
本社が所在するハイフォン市の施設には研究開発や製造などの各部門を集約しており、第2次 朝米首脳会談に合わせてベトナムを訪問した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の代表団による経済視察を受け入れた。
経済視察ではVinSmart research and manufactureおよびVINFAST Trading and Productionの事業を説明したことが分かっている。
なお、Vingroupによる議決権持分および経済的持分はVinSmart research and manufactureが62.03%、VINFAST Trading and Productionが51.15%である。
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