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マレーシアのMaxis、2021年Q1の業績を発表



マレーシアのMaxisは2021年第1四半期の業績を発表した。

2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2021年第1四半期の連結売上高は前年同期比4.8%減の22億2,800万マレーシアリンギット(約591億3,367万円)、EBITDAは前年同期比0.5%増の9億4,900万マレーシアリンギット(約251億8,755万円)、EBITDAマージンは前年同期比0.5ポイント増の48.4%、当期純利益は前年同期比6.4%減の3億3,400万マレーシアリンギット(約88億6,442万円)となった。

業績の発表に伴い事業別の業績を公表している。

売上高の内訳が判明しており、携帯通信関連の事業としては携帯通信サービス事業が前年同期比2.3%減の16億6,400万マレーシアリンギット(約441億6,284万円)、端末販売事業が前年同期比27.7%減の2億6,900万マレーシアリンギット(約71億3,931万円)となっている。

携帯通信サービス事業は全体の74.7%に達するが、端末販売事業は全体の12.1%にとどまる。

また、Maxisの業績報告における事業区分を基準とすると、Maxisにとって携帯通信サービス事業は最大の事業となっている。

マレーシアでは移動体通信事業者(MNO)が端末を販売することは主流ではないため、Maxisにとって端末販売事業の規模は小さい。

携帯通信サービス事業は移動体通信事業者として提供する携帯通信サービスが中心で、Maxisの完全子会社でマレーシアのMaxis Broadbandが事業会社となる。

Maxis Broadbandが移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供するほか、周波数の免許などもMaxis Broadbandが交付を受けている。

業績の発表に伴い2021年3月31日時点の事業データも判明した。

携帯通信サービスの加入件数はM2Mを含めた音声通話対応のポストペイド回線が前年同期比4.5%増の400万6,000件、音声通話対応のプリペイド回線が前年同期比0.3%減の736万5,000件、データ通信専用回線が前年同期比46.5%増の14万5,000件、合計が前年同期比1.7%増の1,151万6,000件となった。

データ通信の加入件数は前年同期比7.2%増の890万件であるため、データ通信の加入率は全体のうち77.3%となる。

データ通信に加入した回線の月間平均データ通信量はポストペイド回線が前年同期比36.8%増の22.81GB、プリペイド回線が前年同期比23.7%増の20.89GB、合計が前年同期比28.4%増の21.58GBである。

マレーシアでは移動制限を受けて在宅勤務や在宅学習の機会が増加しており、データ通信専用回線の加入件数および月間平均データ通信量が大幅に増加した事実から分かるように、データ通信の需要が大幅に増大した。

マレーシアリンギット(MYR)ベースのARPUはM2Mを含めたポストペイド回線が前年同期比6.2%減の76マレーシアリンギット(約2,017円)、プリペイド回線が前年同期と変動なしの32マレーシアリンギット(約849円)、総合が前年同期比4.1%減の47マレーシアリンギット(約1,247円)となった。

なお、Maxisにはサウジアラビアの移動体通信事業者でstcとして展開するSaudi Telecom Companyが資本参加している。

MaxisはSaudi Telecom Companyの関連会社であるマレーシアのBinariang GSMの子会社となっている。

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