メキシコのAT&T Mexicoが5Gを商用化、メキシコ初の5Gに
- 2021年12月11日
- 海外携帯電話
米国(アメリカ)のAT&Tの子会社でメキシコの移動体通信事業者(MNO)であるAT&T Comunicaciones Digitalesは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年12月8日より5Gの提供を開始している。
まずはメキシコの首都・メキシコ市(メキシコシティ)の一部が5Gの提供エリアとなる。
具体的にはメキシコ市のクアウテモク行政区の一部およびベニート・フアレス行政区のナポレス地区の一部で5Gを利用できる。
5Gは都市部および工業地域から整備する方針という。
すでに第2世代移動通信システム(2G)は停波を完了したため、2Gの運用は終了しているが、5Gの整備と並行して第3世代移動通信システム(3G)および第4世代移動通信システム(4G)の運用は継続する。
5Gを利用するためには5Gに対応した携帯端末を用意する必要がある。
5Gを商用化した時点では中国のHonor Device (栄耀終端)製のスマートフォンであるHONOR 50が唯一の5Gの対応機種となっている。
HONOR 50はAT&T Comunicaciones Digitalesのラインナップで正規に取り扱う。
5Gの対応機種は順次拡大すると思われる。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成である。
周波数はサブ6GHz帯の2.5GHz帯を使用する。
具体的な周波数範囲は2575~2615MHzであるため、帯域幅は40MHz幅となる。
NR BandはFR1のn41として運用している。
これまでに、メキシコの移動体通信事業者は5Gを導入していないため、AT&T Comunicaciones Digitalesはメキシコで最初に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
なお、AT&Tの子会社で米国の移動体通信事業者であるAT&T Mobilityは2019年6月17日に5Gを導入した。
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