リトアニアの携帯電話事業者Tele2 Lietuvaが5Gを商用化
- 2022年09月30日
- 海外携帯電話
リトアニアの移動体通信事業者(MNO)でTele2 Lietuvaとして携帯通信事業を行うTele2は第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
Tele2は2022年9月27日より5Gの提供を開始している。
リトアニアの政府機関で電気通信分野の規制を司る通信規制庁(Communications Regulatory Authority)から5Gを運用する許可を取得したため、5Gを導入することになった。
まずはリトアニアの首都・ビリニュス市の一部が5Gの提供エリアとなる。
ほかの大都市では2022年12月末までに5Gを整備し、2024年中には主要都市でも5Gを展開する計画である。
5Gの無線方式はNR方式を導入している。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
5G向け周波数は700MHz帯を390万ユーロ(約5億4,684万円)、3.5GHz帯を300万ユーロ(約4億2,064万円)で取得した。
いずれの周波数も有効期限は2042年となっている。
帯域幅は700MHz帯が728~733MHzおよび783~788MHzの5MHz幅*2で、3.5GHz帯が3400~3500MHzの100MHz幅となる。
広い帯域幅を確保した3.5GHz帯では5Gの特徴のひとつである高速通信を実現できるため、まずは大都市で高速通信を実現する目的で3.5GHz帯を使用している。
将来的には広範なカバレッジを確保できる700MHz帯も活用する計画である。
基地局を構成するRANの通信設備やコアネットワークはフィンランドのNokia Solutions and Networksから調達した。
Tele2はスウェーデンのTele2 ABの完全子会社で、ビリニュス市に本社が所在する。
これまでに、リトアニアでは2社が5Gを商用化したため、Tele2はリトアニアで3番目に5Gを商用化したことになる。
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