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docomo向け夏モデルにW-CDMA FDD Band XIX対応端末があるみたい



NTT docomoの夏モデルの一部端末からW-CDMA 800 MHz FDD Band XIX(以下、Band 19)に対応する見込みであることが分かった。
ソースは総務省の技術基準適合証明及び工事設計認証(以下、技適)の認証情報である。
前に技適を見た時にはBand 19に対応している端末が存在することは気付かなかったが、Twitterでそれに気付かれた方がおられたので技適の認証情報を見てみると確かにBand 19に対応している端末があった。
従来のNTT docomo向け端末(東名阪バンド対応)は下記の周波数で通過している。
G1A,G1B,G1C, G1D,G1E,G1F,G1X,G7W 832.4~837.6MHz(200kHz間隔27波),832.5,837.5MHz,1752.4~1782.4MHz(200kHz間隔151波),1922.6~1977.4MHz(200kHz間隔275波) 0.25W
W-CDMA 2100 MHz FDD Band I(以下、Band 1)とW-CDMA 1700 MHz FDD Band IX(以下、Band 9)とW-CDMA 800 MHz FDD Band VI(以下、Band 6)で認証を取得していることが分かる。
NTT docomo向けの夏モデル(東名阪バンド対応)と思われる一部端末は下記の周波数で通過している。
G1A,G1B,G1C, G1D,G1E,G1F,G1X,G7W 832.4~842.6MHz(200kHz間隔52波),832.5,837.5,842.5MHz,1752.4~1782.4MHz(200kHz間隔151波),1922.6~1977.4MHz(200kHz間隔275波) 0.25W
W-CDMA 800 MHz帯の認証情報を見ると、“832.4~837.6MHz(200kHz間隔27波),832.5,837.5MHz”から“832.4~842.6MHz(200kHz間隔52波),832.5,837.5,842.5MHz”になっていることが分かる。
そう、Band 6(Uplink:830~840MHz/Downlink:875~885MHz)に加えてBand 19(Uplink:830~845MHz/Downlink:875~890MHz)に対応しているのだ。
Band 1とBand 6とBand 9とBand 19で認証を取得していることが分かるでしょう。
従来の端末やBand 19対応端末でも、東名阪バンドであるBand 9に対応しておらずBand 9では認証を取得していない端末も多いが、当記事ではあまり関連性はないのでスルーしておく。
Band 19は2012年の800MHz帯再編後に、NTT docomoがFOMAプラスエリア(Band 6)の帯域を拡張して使用することを予定しているそうである。
Band 19が使われる予定時期はまだ先であるが、最近は機種変更サイクルも長くなっているので、Band 19を使い始めた時に最新端末ではなくてもBand 19が使えるようにするために一部端末から予めBand 19に対応しておくということになるのでしょう。
Band 19はW-CDMA 850 MHz FDD Band V(以下、Band 5)に内包されており、Band 19はBand VIを内包しているという関係にある。
Band 5とBand 6とBand 19はそれぞれ別バンドとして扱われているのであるが、国際ローミング用にBand 5に対応した端末も多く、Band 5に対応した端末は内包しているBand 19に対応しやすいのかもしれない。
Band 19に対応している端末は下記の通りである。(括弧内は技適で認証を取得した周波数)
■Fujitsu Toshiba Mobile Communications製
・FMP77-HALLEY (W-CDMA FDD Band I/VI/XIX)
・FMP85-SALVADOR (W-CDMA FDD Band I/VI/IX/XIX, Bluetooth, 無線LAN)
■NEC CASIO Mobile Communications製
・KMP7N4Y1-4A (W-CDMA FDD Band I/VI/IX/XIX, Bluetooth, 無線LAN)
■Panasonic Mobile Communications製
・EB-4043 (W-CDMA FDD Band I/VI/IX/XIX)
・EB-4044 (W-CDMA FDD Band I/VI/XIX)
・EB-4046 (W-CDMA FDD Band I/VI/IX/XIX, Bluetooth, 無線LAN)
Band 19に対応している端末はいずれも国内メーカー製で、未発表端末のメーカー型番。
W-CDMA FDD Band I/VIに対応しているのでNTT docomo向けであることは間違いないでしょう。
LG Electronics製やResearch In Motion製やSony Ericsson Mobile Communications製の端末でBand 19に対応した端末はなかった。
東名阪バンドにも対応しないローエンドから無線LANに対応しているハイエンドらしき端末までBand 19に対応している。
国内メーカー製の端末でもBand 19に対応していない端末もあり、それらはスマートフォンやデータ通信端末に該当しそうな感じ。
国内メーカー製のハイエンドフィーチャーフォンは国際ローミング用にBand 5やトライバンドGSM(GSM 1900/1800/900 MHz)に対応するはずなので、W-CDMA FDD Band I/V/VI/IX/XIX+Tri-Band GSMの最大で8バンドに対応したフィーチャーフォンが登場するということになるのでしょう。
・総務省電波利用ホームページ
http://www.tele.soumu.go.jp/index.htm
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