NTTドコモ向けXperia 1 Vと思われるスマホも海外5Gに対応へ、FCCで判明
- 2023年03月31日
- docomo-SONY
Sony Corporation製のスマートフォン「Xperia 1 V」のNTT DOCOMO向け型番は海外で第5世代移動通信システム(5G)に対応する見通しであることが分かった。
Sony Corporation製のPY7-12907Wが2023年3月17日付けで米国(アメリカ)の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)の認証を取得している。
FCCでは型番を記載しておらず、型番の代わりにFCC IDを機器名称として使用するが、Sony Corporationのラインナップでは上位の製品で対応する無線LANのIEEE 802.11axや無線給電に対応するため、ハイスペックなスマートフォンとなる。
FCCの認証を取得した時期から順当にXperia 1 IVの後継機種で、製品名の規則に変更がない場合はXperia 1 Vとして発表すると思われる。
米国の政府機関であるFCCでは米国で利用できる周波数に限り認証を行うが、FCCで認証を受けた周波数の傾向からXperia 1 IVの型番のうちSO-51CもしくはXQ-CT44の後継型番に該当すると考えられる。
SO-51CはNTT DOCOMO、XQ-CT44は日本の公開市場(オープンマーケット)向けであるが、基本的に日本の公開市場向け型番はFCCの認証を行わないため、SO-51Cの後継型番で2023年夏モデルとして発売するNTT DOCOMO向けのXperia 1 Vと推定できる。
FCCでは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式でも認証を受けており、米国でもNR方式が有効となる。
米国で有効なNR BandはFR1のn5とn41で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で認証を受けている。
E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)の組み合わせはDC_66A_n5AとDC_66A_n41Aで動作する。
n5とn41は日本でも導入できるNR Bandであるが、DC_66A_n5AとDC_66A_n41Aは日本では導入できないEN-DCの組み合わせとなるため、海外で5Gの利用を想定していると分かる。
NTT DOCOMOは国際ローミングで5Gを利用できる5G国際ローミングを商用化しており、DC_66A_n5AもしくはDC_66A_n41Aは米国、米領グアム、米自治領北マリアナ諸島自治連邦区(CNMI)で5G国際ローミングの対象の移動体通信事業者(MNO)が導入している。
そのため、少なくとも米国、米領グアム、米自治領北マリアナ諸島自治連邦区で5G国際ローミングに対応すると推測できる。
これまでに、NTT DOCOMOの2023夏モデルとしては韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S23 SC-51DとGalaxy S23 Ultra SC-52DもFCCの情報から米国でn5とn41を利用できることが分かっている。
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