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ソニーのNURO Wireless 5GでNR-DCを導入へ、ミリ波の無線局免許を取得



Sony Groupの完全子会社であるSony Wireless Communicationsはミリ波(mmWave)の周波数でローカル5Gの基地局の無線局免許を取得したことが分かった。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運営する電波利用ホームページを参照すると、Sony Wireless Communicationsは2023年3月27日付けで1局の無線局免許を新たに取得した。

無線局の種別は基地局で、無線局の目的は電気通信業務用となっている。

周波数範囲と帯域幅は4800~4900MHzの100MHz幅および28200~28400MHzの200MHz幅で運用できる。

いずれも総務省がローカル5G向けに割当した周波数で、ローカル5Gの基地局となることが分かる。

送受信所は神奈川県横浜市鶴見区であるため、基地局は横浜市鶴見区に開設する。

これまでに、Sony Wireless Communicationsは2023年3月27日付けで取得した無線局免許も含めると、289局のローカル5Gの基地局の無線局免許を取得したが、ミリ波の28GHz帯の周波数を利用したローカル5Gの基地局の無線局免許は初めての取得となった。

ローカル5Gの制度上では5Gの無線方式としてNR方式を導入できる。

NR Bandは4800~4900MHzがFR1のn79で、28200~28400MHzがFR2のn257となる。

なお、n257は200MHz幅の1搬送波で運用する。

日本では携帯電話事業者やローカル5Gを運用する事業体がn257を導入しているが、いずれも商用免許に限定すると1搬送波あたりの帯域幅は100MHz幅となっている。

そのため、商用免許に基づくn257で1搬送波あたりの帯域幅が100MHz幅を超える事例は初となる見込みである。

Sony Wireless CommunicationsはNURO Wireless 5Gとしてローカル5Gを商用化しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成を採用している。

米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesが開発したSnapdragon X70 Modem-RF Systemとその後継製品を通信モデムに採用した端末ではn257も優先の搬送波として動作できるが、実際はn79を優先の搬送波としてNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)を適用して同時通信すると思われる。

エリアは限定的となるが、NR-DCの導入に伴い通信速度の大幅な高速化が期待できる。

総務省

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