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シンガポールの携帯電話事業者、2024年7月に3Gを終了



シンガポールの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信メディア開発庁(Infocomm Media Development Authority:IMDA)はシンガポールで第3世代移動通信システム(3G)を終了すると発表した。

シンガポールの移動体通信事業者(MNO)であるSingtel Mobile Singapore、StarHub Mobile、M1は2024年7月31日に3Gを停波するため、2024年7月31日以降は3Gで音声通話、SMS、データ通信の利用が不可になると案内している。

そのため、3Gの提供は2024年7月30日をもって終了することになる。

なお、シンガポールの移動体通信事業者はSingtel Mobile Singapore、StarHub Mobile、M1、SIMBA Telecomの4社であるが、2020年3月31日に商用化したSIMBA Telecomは3Gを導入していないため、3Gの終了は関係ない。

シンガポールでは3Gから第4世代移動通信システム(4G)や第5世代移動通信システム(5G)に移行が進み、携帯通信分野の進展を考慮して3Gの終了を決定したという。

携帯通信サービスの加入件数のうち5G契約は15%程度であるが、4G契約と5G契約を合計すると99%近くに達する。

一方で3G契約は約1%まで減少しており、3Gの利用は限定的となっている。

3Gで利用する周波数を5Gに転用して5G向けに多くの周波数を確保するほか、設備投資を5Gに集中できるため、5Gの展開の加速を期待するという。

シンガポールでは2001年4月23日付けでSingtel Mobile Singapore、StarHub Mobile、M1に3G周波数利用権を付与して3Gの導入を認めた。

3Gの無線方式はW-CDMA方式もしくはCDMA2000方式の導入を許可していたが、3社ともW-CDMA方式を選択することになった。

2005年2月17日にM1がシンガポールで初めて3Gを商用化しており、2005年3月1日にはSingtel Mobile Singapore、2005年4月26日にはStarHub Mobileも3Gを商用化した。

第2世代移動通信システム(2G)は2017年3月31日をもって終了しており、2017年4月1日から開始した2Gの停波作業も完了している。

3Gの終了に伴いシンガポールの移動体通信事業者は4Gおよび5Gを展開することになる。

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