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楽天グループが2023年Q3の業績を発表、基地局工事の中止で約100億円の費用も



Rakuten Group (楽天グループ)は2023年(2023年12月期)第3四半期の業績を発表した。

2023年9月30日に終了した9か月間となる2023年第3四半期累計の連結売上高は前年同期比9.7%増の1兆4,912億3,900万円、親会社の所有者に帰属する当期純損失は前年同期比20.6%減の2,084億4,700万円となった。

業績の発表に伴いセグメント別の業績も開示している。

Rakuten Groupの業績報告のセグメント区分はインターネットサービスセグメント、フィンテックセグメント、モバイルセグメントである。

モバイルセグメントの2023年第3四半期累計の売上高は前年同期比9.6%増の2,650億8,600万円、セグメント損失は前年同期比28.3%減の2,662億9,700万円となった。

モバイルセグメントの損失はRakuten Groupの業績に影響を与えており、Rakuten Groupは2023年第3四半期累計も最終赤字を記録したが、Rakuten Groupおよびモバイルセグメントともに赤字幅は前年同期比で20%以上の縮小となっている。

内部取引など調整前のセグメントに係る売上高合計でモバイルセグメントの占有率は15.9%である。

モバイルセグメントは最も規模が小さく、前年同期比で最も成長率が低いセグメントとなった。

なお、2023年第3四半期累計の期間にはモバイルセグメントでローミング協定の見直しに伴う設備投資計画の変更を受けて、基地局の工事の中止などに係る一時的な費用として102億2,200万円が発生している。

モバイルセグメントは通信サービスおよび通信技術の提供や電力供給サービスの運営などの事業で構成する。

Rakuten Groupの完全子会社であるRakuten Mobile (楽天モバイル)やRakuten Mobileの完全子会社であるRakuten Symphony (楽天シンフォニー)などがモバイルセグメントの主な事業会社となる。

Rakuten MobileではKDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone Company (沖縄セルラー電話)と2023年4月に締結した新たなローミング協定に基づきカバレッジを改善するほか、競争力が高い料金プランや楽天エコシステムを活用したマーケティングを展開することで、契約者の獲得を進めるという。

2023年10月には700MHz帯の割当を受けており、携帯通信網の構築で700MHz帯も活用して高品質な通信環境の実現に取り組むと表明している。

Rakuten Group

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