マレーシアのTelekom Malaysia、Maxisと通信設備共有や国内ローミングで合意
- 2023年11月24日
- 海外携帯電話
マレーシアのTelekom Malaysiaは同国のMaxisと通信設備の共有や国内ローミングで合意した。
Telekom Malaysiaの子会社でマレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるTM Technology ServicesがMaxisの子会社でマレーシアの移動体通信事業者であるMaxis Broadbandの通信設備を利用することになる。
通信設備の共有はマルチオペレータコアネットワーク(MOCN)を採用した。
Maxis Broadbandの無線アクセスネットワーク(RAN)にTM Technology Servicesのコアネットワークを接続する。
MOCNの対象のRANでは同一の中心周波数でMaxis Broadbandに加えてTM Technology Servicesの公衆陸上移動体通信番号(Public Land Mobile Network Number:PLMN番号)も報知することになる。
国内ローミングは第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式およびLTE方式が対象となっている。
Maxis Broadbandが開設した約6,800か所の4Gの基地局でRANの共有もしくは国内ローミング、約10,000か所の2Gの基地局で国内ローミングを行う。
TM Technology ServicesはMaxis Broadbandと協業することで、4Gの人口カバー率を95%に拡大できると説明している。
なお、TM Technology ServicesはマレーシアのCelcomDigiの子会社で同国の移動体通信事業者であるCelcomと2016年1月28日にGSM方式および第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式を対象に国内ローミングで合意に達した。
2019年2月21日にはCelcomとMOCNでLTE方式のRANを共有することでも合意していた。
TM Technology ServicesはCelcomと提携していたが、新たにMaxis Broadbandとも提携することになった。
マレーシアでは3Gを終了したため、同時に3Gの国内ローミングも終了しており、3Gは協業の対象にならない。
Celcomと締結した合意は満了次第終了してMaxis Broadbandに事実上移行することも考えられる。
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