中国移動が5Gを下り最大5.4Gbpsに高速化、1024QAMを導入
- 2024年04月08日
- 海外携帯電話
中国の移動体通信事業者(MNO)でChina Mobile (中国移動)として携帯通信事業を行うChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)は第5世代移動通信システム(5G)の通信速度を高速化した。
2024年3月28日に5Gで下りの通信速度を高速化しており、通信速度は下り最大4.3Gbpsから下り最大5.4Gbpsとなった。
5Gの無線方式は標準化団体の3rd Generation Partnership Project (3GPP)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成のOption 2、高度化技術としてキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した3コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(3CC CA)、すべての搬送波で4×4 MIMOおよび1024QAMを適用して下り最大5.4Gbpsを実現する。
下り最大5.4Gbpsを実現するために新たに導入した高度化技術は1024QAMである。
1024QAMは3GPPのRelease 17で仕様化した。
NR方式のデータ変調はRelease 16までは下りと上りともに256QAMまで仕様化したが、Release 17では通信速度の高速化や周波数の利用効率の向上のために1024QAMを仕様化しており、Release 17で仕様化した技術を商用化したことになる。
下り最大5.4Gbpsを実現する3CC CAで用いる周波数と帯域幅は2.5GHz帯の連続した60MHz幅と100MHz幅および4.7GHz帯の100MHz幅であるため、いずれもサブ6GHz帯(Sub6)のTDDの周波数となっている。
NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41で、4.7GHz帯がFR1のn79である。
そのため、CAの組み合わせはCA_n41C-n79Aとなる。
中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X7、OPPO Find X7 Ultra、OPPO Find X7 Ultra 衛星通信版、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi 14 Ultraが下り最大5.4Gbpsに対応する。
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