W杯対戦国・コロンビアの携帯電話事情を調べてみた
- 2014年06月25日
- Column
2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会で日本代表の対戦国・コロンビア。
折角の機会なので、コートジボワール、ギリシャに続いてコロンビアの携帯電話事情について調べてみた。
2014年6月現在、モバイルネットワークを運用する事業者はClaro Colombia、Movistar Colombia、Tigoの3社である。
過去には他の南米地域でも見られたように地域毎に移動体通信事業者が分かれていた時代もあったが、現在は各移動体通信事業者は全国で提供している。
仮想移動体通信事業者(MVNO)としてはUFF!, UNE, ETB, Avantel, Virgin Mobile, Movil Exitoが存在する。
■各移動体通信事業者のPLMN番号と周波数帯(括弧内はブランド名)
732-101 Claro Colombia – FDD-LTE 2600(B7) MHz, W-CDMA 850(V) MHz, GSM 850 MHz
732-102/732-123 Movistar Colombia – FDD-LTE 1700(B4) MHz, W-CDMA 850(V) MHz, GSM 850 MHz
732-001/732-103/732-111 Tigo Colombia – FDD-LTE 2600(B7)/1700(B4) MHz, W-CDMA 1900(II) MHz, GSM 1900 MHz
各移動体通信事業者について簡単に説明しておく。
■Claro Colombia
– 1996年にComcelとして設立。
– メキシコのAmerica Movilグループが保有する。
– America Movilグループの出資比率は99.4%。
– コロンビア最大の移動体通信事業者。
– 2011年12月時点でシェアは62.38%を保有。
– 2012年6月26日にComcelとその他の南米地域と同じくブランド名をClaroに統一。
– 2014年2月にLTEサービスを開始。
■Movistar Colombia
– 1947年5月23日に設立。
– 1990年にCelumovil-BellSouthブランドとして移動体通信事業を開始。
– 2004年にTelefonicaが買収してMovistarブランドに変更。
– 2013年12月にLTEサービスを開始。
– 現在はTelefonica傘下。
– コロンビア第2の移動体通信事業者。
■Tigo Colombia (Colmbia Movil)
– 2002年にETBとEPMによって設立。
– 2003年にブランドをColombia Movil-OLAとする。
– 2006年12月1日にOLAブランドをTigoブランドに変更。
– 2011年10月23日にボゴダとメデジンでパケット通信規格のHSPA+を導入。
– 2012年6月にFDD-LTE 2600(B7) MHzでLTEサービスを開始。
– 2013年11月11日にETBが保有する株式をすべて売却。
– 2013年12月にLTEサービスでFDD-LTE 1700(B4) MHzを使用開始。
– 2013年12月3日にボゴダ、メデジン、バランキヤ、ブカラマンガでLTEを導入。
– 現在はMICとEPMがそれぞれ50%出資。
コロンビアではClaro, Movistar, Tigoのように他の南米地域でも展開している企業がコロンビアにおいても事業を展開する形となる。
LTEサービスは3社ともに導入済みで、シェアが少ない移動体通信事業者からLTEサービスを開始している。
端末については、他の南米地域と同じようなラインナップであり、特に独自のスマートフォンなどが投入されているというわけではない。
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