北朝鮮が対外向けウェブサイトとして朝鮮の今日を開設、Arirangスマートフォンのイメージも掲載
- 2015年01月01日
- DPRK
朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)は対外向けウェブサイト「朝鮮の今日(DPRK TODAY/조선의 오늘)」を開設した。
対外向けウェブサイトであるため、北朝鮮国外に対して北朝鮮の政治、経済、社会文化、観光、歴史に関するニュースの配信や、北朝鮮に関連した写真や動画を発信している。
朝鮮の今日の開設に伴い、複数のSNSにおいて朝鮮の今日の公式アカウントを開設し、運営を開始している。
朝鮮の今日のウェブサイト内やSNSの公式アカウントにおいては、Arirang (아리랑)ブランドを冠したスマートフォンのイメージも掲載されている。
北朝鮮ではArirangブランドやPyongyang (평양)ブランドをはじめとする複数のブランドのスマートフォンが流通しているが、Arirangブランドは北朝鮮のスマートフォンでは代表的なブランドである。
このArirangブランドのスマートフォンを掲載することで、情報通信分野の強化に努める北朝鮮は自国ブランドのスマートフォンを対外向けに見せつけることになり、情報通信分野の発展を誇示する狙いがあると考えられる。
Arirangは朝鮮民謡のアリランに由来し、2014年11月には北朝鮮のアリランが南朝鮮(韓国)のアリランとは別にユネスコ無形文化遺産に登録されており、北朝鮮を象徴するものとなっている。
それだけに、Arirangブランドは北朝鮮を象徴するブランドとも言える。
Arirangブランドはスマートフォンに限らず、タブレットやテレビなど様々な製品を展開しており、北朝鮮の主力ブランドに育て上げようとする意図も見て取れる。
なお、Arirangブランドのスマートフォンは2014年末時点で中国のUniscope Technologies (Qidong) (啓東優思通信)製とShenzhen Hongjiayuan Communication Technology (深圳市鴻嘉源通訊科技)製の2機種が投入されており、掲載されている画像はあくまでもイメージとなっている。
引き続き、北朝鮮の移動体通信業界を含んだ情報通信分野には注目したいところである。
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