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ロンドン国際仲裁裁判所、インドTata SonsにNTTドコモへの損害賠償を命じる



NTT DOCOMOは同社が保有するインドの移動体通信事業者であるTata Teleservicesの株式に係るオプション行使に関して、TataグループのTata Sonsを被申立人としてロンドン国際仲裁裁判所に仲裁申立を行ったことを発表していたが、新たにロンドン国際仲裁裁判所より仲裁裁定を受領したことを発表した。

ロンドン国際仲裁裁判所はNTT DOCOMOの主張を全面的に認めて、Tata Sonsに対してNTT DOCOMOが保有するTata Teleservicesの全株式と引き換えに約11億7,200万米ドル(約1,300億円)をNTT DOCOMOへ支払うよう命令した。

これまでNTT DOCOMOはTata Teleservicesに出資して出資比率は約26.5%としていたものの、Tata Teleservicesの業績が伸び悩んだ影響でTata Teleservicesの事業から撤退することを決めたNTT DOCOMOはTata Sonsと締結した株主間協定に基づいてTata Teleservicesの全株式をNTT DOCOMOから取得するよう要請していたが、Tata Sonsは株主間協定に従った義務を履行しなかったため、義務の履行を求めてロンドン国際仲裁裁判所に仲裁の申し立てを行っていた。

なお、株主間協定に従った義務の内容はNTT DOCOMOが保有するTata Teleservicesの全株式を取得価格の50%である約725億インドルピー(約11億7200万米ドル)または公正価値のいずれか高い価格で売却できる買い手の仲介をNTT DOCOMOがTata Sonsに要求する権利で、NTT DOCOMOはこの権利を行使してTata Sonsに対して義務を履行するよう要求していた。

Tata Sonsによる損害賠償の履行およびNTT DOCOMOが保有するTata Teleservicesの全株式の売却時期は不確定としている。

NTT DOCOMO

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