韓国の政府機関がGalaxy Note7の爆発事故に関して独自の調査結果を発表
- 2017年02月08日
- Android関連
韓国の政府機関である産業通商資源部傘下の国家技術標準院はSamsung Electronics製のスマートフォン「Samsung Galaxy Note7」の爆発事故に関する独自の調査結果を発表した。
Samsung Galaxy Note7は爆発事故の影響で韓国を含めたグローバルで販売を打ち切り、Samsung Electronicsは爆発事故の原因も発表済みであるが、国家技術標準院は独自で爆発事故の原因を調査していた。
国家技術標準院は爆発事故の原因について、電池パックの構造および製造工程上の不良が複合的に作用したためと推定されると結論を出した。
爆発事故の原因究明に際し詳細な分析などは国家技術標準院の傘下機関である産業技術試験院が担当しており、産業技術試験院は爆発した個体、爆発していない個体、正常な状態の電池パック、Samsung Electronicsによる充電および放電の試験で膨張が確認された電池パックをSamsung Electronicsに提出するよう命令し、詳細な分析を実施していた。
産業技術試験院は電池パックの陽極に高い突起を確認し、超音波溶接過程で発生する製造工程上の不良と説明している。
また、電池パック内部の絶縁膜が不十分で、陽極と陰極が意図せずに接触して内部短絡の現象が発生したという。
本体のソフトウェア、電力制御回路、外部からの圧力耐性、電池パックの装着スペースなどには問題がなく、電池パックに欠陥が存在すると結論を出しており、Samsung Electronicsによる調査結果と同様の調査結果となった。
国家技術標準院は製品の安全性を高める目的で、2017年10月までに電気用品安全法施行規則を改正する方針であることも明らかにしている。
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