マレーシアのCelcom Axiataが2016年通年の業績を発表、加入数は減少するもデータ通信倍増
- 2017年02月25日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiataは2016年通年における業績を発表し、それに伴いAxiataの全額出資子会社でマレーシアの移動体通信事業者であるCelcom Axiataの2016年通年における業績も公開された。
2016年通年の売上高は前年比9.9%減の66億1,300万マレーシアリンギット(約1,670億3,072万円)、EBITDAは前年比15.3%減の23億400万マレーシアリンギット(約581億9,428万円)、純利益は前年比25.2%減の9億6,600万マレーシアリンギット(約243億9,916万円)となり、減収減益を記録した。
Axiata Groupは売上高が前年比8.5%増の215億6,500万マレーシアリンギット(約5,446億8,735万円)、EBITDAが前年比10.0%増の80億1,300万マレーシアリンギット(約2,023億9,183万円)、純利益が80.3%減の5億4,000マレーシアリンギット(約136億3,928万円)であり、Celcom Axiataの事業はAxiata Groupの売上高のうち約30.7%を占める。
Axiata Groupにおいて売上高およびEBITDAはインドネシアのXL Axiataの事業に続いて2番目の規模であるが、純利益は最大規模であり、Celcom Axiataとしては減収減益を記録したものの、Axiata Groupを牽引する中核事業であることに変わりない。
マレーシアリンギット(MYR)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が78マレーシアリンギット(約1,970円)、プリペイド契約が30マレーシアリンギット(約758円)、いずれも前年比で低下しており、総合では41マレーシアリンギット(約1,036円)に低下した。
なお、2016年第4四半期に限定したARPUはポストペイド契約が80マレーシアリンギット(約2,021円)、プリペイド契約が31マレーシアリンギット(約783円)、いずれも前四半期比で増加傾向にあり、総合では43マレーシアリンギット(約1,086円)に上昇した。
2016年第4四半期末における事業データも公表されており、携帯電話サービスの加入件数はポストペイド契約が前四半期から増加して2,960,000件、プリペイド契約が前四半期から減少して7,596,000件、合計は前四半期から減少して10,556,000件となった。
ポストペイド契約の比率は約28.0%で、プリペイド契約の比率は約72.0%である。
データ通信の加入率は前年同期の54.4%、前四半期の60.2%から上昇して61.9%、スマートフォンの利用率は前年同期の59%から上昇、前四半期の66%から低下して64%、4Gとして提供するLTEサービスの人口カバー率は前年同期の53%、前四半期の72%から上昇して76%となった。
1件当たり月間平均データ通信量は前年同期の1.8GB、前四半期の3.2GBから増加して3.9GB、通年では前年の1.5GBから約2.1倍増の3.1GBに達した。
合計データ通信量は前年同期の3,540万GB、前四半期の6,540万GBから増加して7,690万GB、通年では前年の1億1,860万GBから約2.1倍増の2億4,340万GBに達した。
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