バングラデシュのRobi Axiataが2016年通年の業績を発表、NTTドコモも資本参加
マレーシアのAxiataは2016年通年における業績を発表し、それに伴いAxiataの子会社でバングラデシュの移動体通信事業者であるRobi Axiataの2016年通年における業績も公開された。
2016年通年の売上高は前年比6.1%増の27億8,300万マレーシアリンギット(約702億9,283万円)、EBITDAは前年比19.7%減の7億5,800万マレーシアリンギット(約191億4,551万円)、純利益は前年比100%以上減の1億4,900万マレーシアリンギット(約37億6,343万円)の赤字で、赤字転落した。
Axiata Groupは売上高が前年比8.5%増の215億6,500万マレーシアリンギット(約5,446億8,735万円)、EBITDAが前年比10.0%増の80億1,300万マレーシアリンギット(約2,023億9,183万円)、純利益が80.3%減の5億4,000マレーシアリンギット(約136億3,928万円)であり、Robi Axiataの事業はAxiata Groupの売上高のうち約12.9%を占める。
バングラデシュタカ(BDT)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が281バングラデシュタカ(約396円)、プリペイド契約が142バングラデシュタカ(約200円)、総合では144バングラデシュタカ(約203円)となり、いずれも前年から上昇した。
なお、2016年第4四半期に限定したARPUはポストペイド契約が前四半期から上昇して281バングラデシュタカ、プリペイド契約が前四半期から低下して149バングラデシュタカ(約210円)、総合では前四半期から低下して151バングラデシュタカ(約213円)となった。
2016年第4四半期末における事業データも公表されており、携帯電話サービスの加入件数はポストペイド契約が342,000件、プリペイド契約が33,489,000件、合計は33,830,000件となり、いずれも前四半期から増加した。
ポストペイド契約の比率は約1.0%で、プリペイド契約の比率は約99.0%である。
データ通信の加入率は前年同期の46.2%から上昇、前四半期の56.8%から低下して55.8%、スマートフォンの利用率は前年同期の20%、前四半期の27%から上昇して29%、W-CDMA基地局数は前年同期の3,717局、前四半期の5,225局から増加して7,711局となった。
1件当たり月間平均データ通信量は前年同期の171MB、前四半期の367MBから増加して451MB、通年では前年の142MBから2.3倍増の322MBに達した。
合計データ通信量は前年同期の690万GB、前四半期の1,480万GBから増加して2,190万GB、通年では前年の2,200万GBから2.5倍増の5,530万GBに達した。
なお、Axiataは中間持株会社を通じてRobi Axiataに出資しており、出資比率は68.7%である。
前年末時点ではAxiataが91.6%、日本のNTT DOCOMOが8.4%であったが、2016年11月16日にRobi Axiataを存続会社としてインドのBharti Airtelの子会社でバングラデシュの移動体通信事業者であるAirtel Bangladeshと吸収合併方式で統合を完了しており、Axiataが68.7%、Bharti Airtelが25.0%、NTT DOCOMOが6.3%となった。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。