LGエレクトロニクスが2017年Q3の業績を発表、スマホ事業は10四半期連続赤字に
- 2017年10月26日
- 海外携帯電話
韓国のLG Electronicsは2017年第3四半期の業績を発表した。
2017年第3四半期の売上高は前年同期比15.1%増、前四半期比4.6%増の15兆2,241億4,000万韓国ウォン(約1兆5,363億円)、営業利益は前年同期比82.2%増、前四半期比22.3%減の5,160億9,300万韓国ウォン(約521億円)となった。
前年同期比で増収増益を達成したことになる。
また、2017年累計の売上高は前年同期比9.5%増の44兆4,327億4,500万韓国ウォン(約4兆4,837億円)、営業利益は前年同期比53.1%増の2兆1,016億9,000万韓国ウォン(約2,121億円)となった。
事業本部別の2017年第3四半期の業績も公表されている。
H&A (Home Appliance & Air Solution)事業本部は売上高が4兆9,844億韓国ウォン(約5,030億円)、営業利益が4,249億韓国ウォン(約429億円)となった。
原材料価格の上昇と負の要因もあったが、韓国を含めたグローバルでエアコン、空気清浄機、ドライヤー、コードレス掃除機などプレミアム製品の販売を拡大し、売上高は前年同期比16.4%増、営業利益は前年同期比26.1%増を記録した。
HE (Home Entertainment)事業本部は売上高が4兆6,376億韓国ウォン(約4,680億円)、営業利益が4,580億韓国ウォン(約462億円)となった。
テレビのプレミアム製品の販売が着実に増加しており、売上高は前年同期比12.0%増を記録したほか、営業利益率は9.9%と四半期ベースでは過去最高を記録した。
HE事業本部はH&A事業本部とともに、LG Electronicsの増収増益を支えた。
問題のMC (Mobile Communications)事業本部は売上高が2兆8,077億韓国ウォン(約2,833億円)、営業損失が3,753億韓国ウォン(約379億円)となった。
プレミアム製品のLG G6は販売が安定的で、LG G6のデザインを継承した普及型のLG Q6も発売しており、売上高は前年同期比7.9%を記録した。
しかし、スマートフォンの部品価格の上昇と一回限りのロイヤルティ費用などが影響し、損失幅は前期比で拡大している。
前年同期比では損失幅が縮小しており、継続的な事業構造改善の成果と説明しているが、MC事業本部は10四半期連続で赤字となっている。
VC (Vehicle Components)事業本部は売上高が8,734億韓国ウォン(約881億円)、営業損失が290億韓国ウォン(約29億円)となった。
スマートインフォテインメントの取引先拡大や米国のGeneral Motors Companyが販売するシボレー・ボルトEVの販売増加に伴う電気自動車部品の販売拡大などで売上高は前年同期比29.4%増を記録した。
しかし、最先端技術への先行投資を継続したことで、小幅の赤字を継続している。
2017年第4四半期の展望も公開している。
H&A事業本部とHE事業本部はプレミアム製品の販売を拡大し、安定した収益を維持する見込みという。
MC事業本部はスマートフォンのプレミアム製品の競争が激化しているが、LG V30のグローバル展開を強化し、さらに普及型のスマートフォンの販売も拡大して売上高の増加を狙う。
VC事業本部は将来の技術に対して先行的に準備するとともに、シボレー・ボルトEVの成功事例を契機に電気自動車部品市場でのプレゼンスを強固にする計画としている。
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