タイのdtacが1.8GHz帯と850MHz帯の利用延長を申請
- 2018年06月16日
- 海外携帯電話
タイの移動体通信事業者(MNO)でdtacブランドを展開するTotal Access Communicationはタイの政府機関で電気通信分野の規制を担う国家放送通信委員会(National Broadcasting Telecommunications Commission:以下、NBTC)に1.8GHz帯と850MHz帯の利用期間の延長に係る申請を提出した。
Total Access Communicationはタイの移動体通信事業者であるCAT Telecomと共同で、消費者保護計画としてNBTCに1.8GHz帯と850MHz帯の利用期間の延長を申請したと案内している。
1.8GHz帯と850MHz帯はCAT TelecomがNBTCよりライセンスの付与を受け、Total Access CommunicationがCAT Telecomより借用して運用する状況にある。
2018年9月に1.8GHz帯と850MHz帯のライセンスおよび借用の満期を迎えるため、本来であれば2018年9月に1.8GHz帯と850MHz帯は運用を終了する必要があるが、1.8GHz帯と850MHz帯を利用する顧客に対して移行期間を長く設ける目的で、利用期間の延長を申請したという。
中断のない移動体通信サービスを確保することは、規制当局であるNBTC、周波数の保有者であるCAT Telecom、移動体通信サービスの提供者であるTotal Access Communicationの共通の責任と主張している。
1.8GHz帯の再割当は2018年8月4日にNBTCが周波数オークションを実施する予定で、Total Access Communicationおよびその子会社は不参加を決定しており、1.8GHz帯を手放すことが確定した。
850MHz帯も周波数オークションで再割当先を決定する方針であるが、具体的な周波数オークションの開催日程は決定していない。
過去にNBTCは満期を迎えてからも再割当先の移動体通信事業者が当該周波数の利用を開始するまで救済期間として9ヶ月から26ヶ月間にわたり周波数の利用を認めた実績が3件あり、その前例を念頭にTotal Access CommunicationとCAT TelecomはNBTCに要請した。
NBTCは要請に回答しておらず、Total Access CommunicationはNBTCの回答を得られてから顧客に案内を実施すると思われる。
なお、Total Access Communicationは1.8GHz帯ではFDD-LTE方式とGSM方式、850MHz帯ではW-CDMA方式のみを運用している。
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