チリの携帯電話事業者3社に700MHz帯の返却命令
- 2018年07月02日
- 海外携帯電話
チリの最高裁判所は移動体通信事業者(MNO)に対して700MHz帯の返却を命じたことが分かった。
チリの政府機関で電気通信分野などの規制を担う電気通信総局(Subsecretaria de Telecomunicaciones:SUBTEL)が明らかにした。
700MHz帯は2014年2月28日に周波数オークションを実施して割当しており、Entel Telefonia、Claro Chile、Movistarブランドを展開するTelefonica Movil de Chileの3社が700MHz帯の獲得に成功した。
なお、Entel Telefoniaは15MHz幅*2、Claro Chileは10MHz幅*2、Telefonica Movil de Chileは10MHz幅*2を取得している。
チリでは公正な競争を確保するため、保有可能な帯域幅の上限が設けられている。
700MHz帯を取得した3社はいずれも保有可能な帯域幅の上限に関する規定に反するとして、チリの消費者団体であるCorporacion Nacional de Consumidores y Usuarios de Chile (以下、CONADECUS)が移動体通信事業者を相手に提訴した。
最高裁判所はCONADECUSの主張を認め、Entel Telefonia、Claro Chile、Telefonica Movil de Chileの3社に700MHz帯の周波数を返却するよう命じた。
なお、700MHz帯はFDD-LTE方式で利用しており、APT700 FDDとも呼ばれるFDD-LTE方式のBand 28に該当する。
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