セルビア国有Telekom SrbijaがTelekom Albaniaの買収提案、アルバニア政府は歓迎せず
- 2018年10月12日
- 海外携帯電話
セルビアの通信事業者であるTelekom Srbijaはアルバニアの通信事業者であるTelekom Albaniaの買収を提案したことが分かった。
しかし、アルバニア政府はTelekom SrbijaによるTelekom Albaniaの買収を歓迎しないと表明したという。
Telekom AlbaniaはギリシャのHellenic Telecommunications Organizationの子会社で、Hellenic Telecommunications Organizationの持分比率は99.79%である。
なお、Hellenic Telecommunications Organizationの筆頭株主はドイツのDeutsche Telekomであり、Deutsche TelekomはHellenic Telecommunications Organizationの発行済株式の40%と1株を保有する。
Deutsche Telekomはアルバニアから撤退する方針を示しており、そこでTelekom Srbijaを含めた複数の企業がTelekom Albaniaの買収を提案したという。
Telekom Srbijaのほかには、複数のトルコ企業が出資するアルバニアのALBtelecom、ブルガリアのBulgarian Telecommunications Companyが出資するAlbanian Telecom Investment FundがTelekom Albaniaの買収を提案しているが、提示した入札額はTelekom Srbijaが最高額の模様である。
Telekom Sebijaはセルビア政府が発行済株式の58.11%を保有するセルビア国有企業で、バルカン半島の電気通信市場におけるリーダーとして地位を確立する狙いでTelekom Albaniaの買収を提案したと説明している。
ただ、アルバニア政府はTelekom Srbijaによるアルバニアの電気通信分野への投資は歓迎しないと表明したことが複数のメディアによって伝えられている。
セルビアとアルバニアはコソボ問題などを巡り対立しており、相互に強い反感と拒否感を抱いている。
サッカーの試合でセルビアとアルバニアの対戦が決定した際は、緊張した二国間関係から乱闘への発展を懸念して両国ともアウェイのサポーターは入場を禁止したほどである(それでも大乱闘に発展して没収試合となった)。
これほどセルビアとアルバニアは関係が悪いため、セルビア国有企業がアルバニアのインフラストラクチャを握ることはアルバニアにとって受け入れ難い。
それでも、セルビア大統領はアルバニア首相と協議して問題の解決に努めるという。
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