NTTドコモ、NR準拠の5Gリアルタイム電波ビジュアライザを開発
- 2018年11月30日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の国際標準仕様に準拠した5G基地局から電波をリアルタイムに測定および解析して電波の到来状況をヘッドマウントディスプレイにより拡張現実(AR)で360度可視化できる5G国際標準仕様準拠リアルタイム電波ビジュアライザを開発したと発表した。
5Gの国際標準仕様は標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を指す。
NR方式は世界各地の移動体通信事業者(MNO)が導入する見込みで、5Gの通信方式として世界標準となることは決定的となっている。
NTT DOCOMOが2018年5月に開発した360度対応5Gリアルタイム電波ビジュアライザではNR方式に準拠した5G基地局からの電波は可視化できないが、新たに開発した5G国際標準仕様準拠リアルタイム電波ビジュアライザではNR方式の電波を可視化できる。
5G国際標準仕様準拠リアルタイム電波ビジュアライザはNR方式に準拠した信号の電波到来特性をリアルタイムで解析するデジタル信号処理装置、256素子からなる超多素子の円筒アレーアンテナ、360度カメラで連続撮影したライブ映像に測定結果を重ね合わせて解析する装置、ヘッドマウントディスプレイによって構成される。
5Gで利用が検討される高い周波数の電波はこれまで移動体通信で利用してきた周波数よりも端末周辺の人体や車両などの影響を大きく受ける。
しかし、5G国際標準仕様準拠リアルタイム電波ビジュアライザを活用することで、電波の到来状況の変化をリアルタイムに把握できる。
また、NR方式に準拠した5G基地局との自動同期によって、設置や設定における稼働の削減が可能となる。
5Gエリア設計に5G国際標準仕様準拠リアルタイム電波ビジュアライザを活用した場合、360度対応5Gリアルタイム電波ビジュアライザと比較して10分の1程度まで稼働の削減を見込めるという。
なお、5G国際標準仕様準拠リアルタイム電波ビジュアライザは2018年12月6日と2018年12月7日に開催するDOCOMO Open House 2018で公開する。
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