韓国の携帯電話事業者3社、5G開始に伴うイベントは自粛
- 2018年11月30日
- 海外携帯電話
韓国の移動体通信事業者(MNO)各社は第5世代移動通信システム(5G)の商用化に伴うイベントは自粛したことが韓国メディアの報道で分かった。
韓国の移動体通信事業者であるSK Telecom、KT、LG Uplus (LG U+)は2018年12月1日の0時(韓国標準時)より5Gの電波の送出を開始するが、それに先立ち記者懇談会などの実施を計画していた。
しかし、KTは阿峴支社 通信館の火災事故による通信障害を早期に回復するため、5Gの開始に伴う記者懇談会は中止したという。
SK Telecomは記者懇談会を開催するため準備したが、諸般の状況を総合的に考慮して延期すると通知した。
LG Uplusも5Gの戦略を紹介するため記者懇談会を準備したが、移動体通信事業者が協力して困難な状況を打開することが優先と判断し、やむを得ず記者懇談会を延期するとのことである。
韓国では2018年11月24日に韓国の首都・ソウル特別市にあるKT阿峴支社 通信館で火災が発生し、通信設備などが焼損して広範に通信障害が起きた。
ソウル特別市や京畿道の一部で通信が麻痺して大混乱となり、ICT強国を自称する韓国に大きなショックを与えた。
業界では通信設備の不十分な管理、危機管理能力の欠如、冗長性の欠如を指摘する意見が出て厳しい視線を向けられており、SK TelecomやLG Uplusも他人事ではないとされている。
5Gを大々的にアピールできるような雰囲気ではなく、移動体通信事業者各社は記者懇談会などイベントも自粛するという。
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