5G NRに対応した商用端末HTC 5G Hubを公開
- 2018年12月05日
- 海外携帯電話
豪州の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraはHTC (宏達国際電子)製のモバイル無線LANルータ「HTC 5G Hub」を公開した。
多機能で大型のモバイル無線LANルータとなり、TelstraとHTCが共同で開発したモバイルスマートデバイスと称している。
商用のミッドバンドの第5世代移動通信システム(5G)に対応した携帯端末で、5Gの通信方式は標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に対応する。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯となり、ミリ波(mmWave)ほど高い周波数ではないが、サブ6GHz帯のうち比較的高い周波数はミッドバンドと呼ばれる。
ニューサウスウェールズ州の州都・シドニーおよびクイーンズランド州のゴールドコーストでは5Gの商用ネットワークに接続してHTC 5G Hubの動作を披露した。
Telstraは2019年にHTC 5G Hubを発売する予定で、Telstraが顧客に提供する最初の5Gに対応した商用端末のひとつになると予告している。
HTC以外の端末メーカーとも協力を継続しており、中国のZTE (中興通訊)が開発したスマートフォンの試作機や米国のInseegoが開発したモバイル無線LANルータの試作機を利用して5Gの試験を実施しているという。
なお、SoftBank Groupの子会社で米国の移動体通信事業者であるSprintがHTC製の5G Mobile Smart Hubを取り扱うと発表しており、5G Mobile Smart HubはHTC 5G Hubと近い製品となる見込みである。
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