5G NRに対応したベースバンドチップセットMediaTek Helio M70を発表
- 2018年12月11日
- その他モバイル端末
台湾のMediaTek (聯発科技)はベースバンドチップセット「MediaTek Helio M70」を発表した。
第5世代移動通信システム(5G)、第4世代移動通信システム(4G)、第3世代移動通信システム(3G)、第2世代移動通信システム(2G)に対応したマルチモードチップセットである。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に対応する。
3GPP Release 15で標準化が完了した標準仕様に準拠しており、通信速度は最大5Gbpsとなる。
NR方式のスタンドアローン(SA)およびノンスタンドアローン(NSA)に対応するほか、High Power User Equipment (HPUE)、NR方式とLTE方式のデュアルコネクティビティ(EN-DC)、その他の主要な機能を利用できる。
周波数は6GHz帯以下のサブ6GHz帯に対応している。
ミリ波(mmWave)への言及がないため、ミリ波には対応しないと考えられる。
中国の移動体通信事業者(MNO)であるChina Mobile (中国移動)が広東省の省都・広州市で開催したChina Mobile Global Partner Conferenceに合わせて披露しており、中国市場を想定した可能性が高い。
中国では5Gで当面はミリ波の割当がなく、サブ6GHz帯のみとなる。
また、5Gの導入初期はサブ6GHz帯が主流となる見込みで、特にMediaTekが想定するハイエンドではない携帯端末ではミリ波への対応は遅れる模様で、ターゲットを考慮するとミリ波は非対応でも問題ないと思われる。
MediaTek Helio M70の出荷は2019年後半に開始する予定である。
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