中国外交部がカナダ大使を緊急呼び出し、ファーウェイ幹部逮捕に強く抗議
- 2018年12月09日
- 海外携帯電話
中国の政府機関で外交を担う外交部(Ministry of Foreign Affairs:MFA)は中国のHuawei Technologies (華為技術)の幹部がカナダ当局に逮捕された事案を受けてカナダ駐華大使を緊急で呼び出したと発表した。
外交部の楽玉成副部長は2018年12月8日にジョン・マッカラン・カナダ駐中国大使を緊急で呼び出し、Huawei Technologiesの幹部の逮捕について完全な反対と強烈な抗議を表明したという。
楽玉成副部長は米国の要請を理由に中国公民を逮捕したカナダ側に強く反発するとともに、被逮捕者の早急な解放および正当な権益の保障を強く求め、応じないならば深刻な結果をもたらし、その全責任をカナダ側が負わなければならないとジョン・マッカラン・カナダ駐中国大使に対して伝えた。
これまでに、Huawei Technologiesの董事のメンバのひとりである孟晩舟がカナダのバンクーバーで逮捕されたことが分かっている。
米国の制裁措置に違反した疑いで米国当局がカナダ当局に身柄の拘束を要請し、2018年12月1日に航空機の乗継で訪れたバンクーバーで逮捕された。
孟晩舟は中国の湖北省の省都・武漢市にある華中科技大学を卒業後、1993年からHuawei Technologiesで勤務を開始した。
Huawei Technologiesの国際会計部総監、Huawei Technologiesの香港特別行政区法人であるHuawei International (香港華為國際)の主席財務官および帳務管理部総裁を歴任し、逮捕時点ではHuawei Technologiesの副董事長および最高財務責任者(CFO)を務める。
イランと関連した複数の業務に関与した疑いが取り沙汰されている。
なお、董事は取締役に相当し、副董事長は副会長に相当する。
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