米AT&T、LTEスマホのアンテナピクトを5G Eに変更へ
- 2018年12月22日
- 海外携帯電話
米国の移動体通信事業者(MNO)であるAT&T MobilityはLTEに対応した一部のスマートフォンのアンテナピクトで5G Eを導入することが分かった。
OSにAndroidを採用かつ比較的新しい既存のスマートフォンはアップデートによって、LTEに接続時のアンテナピクトを4G LTEから5G Eに変更するという。
5G Eは5G Evolutionを意味する。
AT&T MobilityはLTEの高度化技術であるキャリアアグリゲーション(CA)、256QAM、4×4 MIMO、LAA (Licensed Assisted Access)などを導入し、下り1Gbps前後の通信速度を実現するギガビットLTEを5G Evolutionと呼んでいる。
2017年4月の時点で5Gに向けた5G Evolutionを展開すると発表し、当時は競合のT-Mobile USAの幹部やジャーナリストなどが5Gの名称を使うことに疑問を呈していた。
しかし、2018年12月下旬以降から一部のスマートフォンではアップデートを通じてアンテナピクトを5G Eに変更する計画という。
AT&T Mobilityはアンテナピクトを5G Eに変更する機種の詳細は案内していないが、ギガビットLTEに対応した機種が5G Eに変更する対象となる可能性がある。
AT&T Mobilityは真の5Gも導入しており、標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が5Gの要求条件を満たすために規定したNRを導入し、2018年12月21日より米国の12都市でNRによるサービスを開始した。
NRに接続時はアンテナピクトが5G+となり、LTEの5G Eとは明確に区別する。
依然としてフェイク5Gなどの意見も多いが、真の5Gを開始したことで、5Gの名称を利用しても反発が出にくいと判断した可能性などが考えられる。
なお、AT&T Mobilityは過去にHSPA+を導入時に4Gのアンテナピクトを導入し、様々な議論を呼んだことがある。
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