Tele2がカザフスタンから撤退へ、Kazakhtelecomとの合弁解消
- 2018年12月29日
- 海外携帯電話
スウェーデンのTele2はカザフスタンの移動体通信事業から撤退すると発表した。
Tele2はカザフスタンの移動体通信事業者(MNO)であるMobile Telecom-Service (MT-S)を通じてTele2ブランドで移動体通信事業を展開していた。
一方、カザフスタン政府系企業のKazakhtelecomは移動体通信事業者のALTELを所有していたが、2015年11月にはTele2とKazakhtelecomがMobile Telecom-ServiceとALTELの経営統合で合意し、2016年3月からはTele2とKazakhtelecomは合弁会社でオランダのKhan Tengri Holdingを通じてMobile Telecom-ServiceとALTELを所有した。
Khan Tengri Holdingに対する持分比率は経済的持分と議決権持分が異なり、経済的持分はKazakhtelecomが51%、Tele2が49%、議決権持分はKazakhtelecomが49%、Tele2が51%となり、Khan Tengri HoldingがMobile Telecom-SerivceおよびALTELの全株式を保有する。
経営統合後もしばらくはMobile Telecom-ServiceとALTELが個別の移動体通信事業者として存在したが、2016年11月からはMobile Telecom-Serviceを存続会社としてMobile Telecom-ServiceとALTELを統合し、Mobile Telecom-ServiceがTele2ブランドとALTELブランドを展開している。
こうしてTele2はMobile Telecom-Serviceの移動体通信事業に参画していたが、Kazakhtelecomがカザフスタンの移動体通信事業者であるKcellの支配権を取得したことを受けて、Tele2はプットオプションを行使してMobile Telecom-Serviceを完全所有するKhan Tengri Holdingの株式を売却するとKazakhtelecomに通知した。
なお、Kazakhtelecomは2018年12月にスウェーデンのTelia CompanyよりKcellの買収を完了しており、Khan Tengri HoldingのTele2の持分も取得することになれば、カザフスタンの移動体通信事業者であるMobile Telecom-Service、Kcell、KaR-Telのうち2社がKazakhtelecomの傘下となる。
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