富士通コネクテッドテクノロジーズ、中国のスマホ市場に参入
- 2019年01月28日
- Android関連
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)は合弁会社を通じて中国のスマートフォン市場に参入したことが分かった。
中国のSmall Talent Technology (小達人智能科技(深圳))を通じて中国のスマートフォン市場に参入する。
Small Talent Technologyは2018年3月20日に設立された企業で、中文の正式な商号は小达人智能科技(深圳)有限公司である。
登録資本金は3,000万人民元(約4億8,663万円)で、会社形態は中国企業と中国国外企業が共同出資する有限責任公司(中外合資)となっている。
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESのほかに、ITOCHU Corporation (伊藤忠商事)と中国のShenzhen iwith Smart Technology (深圳市艾唯爾科技)が出資している。
出資比率はShenzhen iwith Smart Technologyが62%、FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESとITOCHU Corporationがそれぞれ19%ずつとなり、Shenzhen iwith Smart Technologyの子会社と位置付けられる。
登記上の本店所在地は広東省深圳市竜崗区竜城街道の竜崗天安数碼創新園で、Shenzhen iwith Smart Technologyの登記上の本店所在地と共通である。
親会社のShenzhen iwith Smart TechnologyはおもてなしロボットのCORONを展開しており、日本国内ではIwith Corporntionを通じて事業を行う。
Small Talent Technologyは全額出資子会社として2018年8月22日に広東省東莞市でDongguan Xiaodaren Industrial Development (東莞市小達人実業発展)を設立している。
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESはSmall Talent Technologyに董事を送り込んでおり、FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESが指名した董事は副董事長を努める。
Small Talent Technologyの総経理兼董事長にはShenzhen iwith Smart Technologyの所有者が就任しており、Shenzhen iwith Smart Technologyでも総経理兼董事長を努めるほか、中国のShenzhen Toro-tech (深圳市図瑞科技)でも総経理兼執行董事を努める。
Shenzhen Toro-techではFREETELブランドを展開したPlus One Marketingにスマートフォンを納入した実績があり、Plus One Marketingの発表会に合わせて来日した経験もある。
なお、董事は取締役、董事長は会長、副董事長は副会長、総経理は社長に相当する。
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESはFUJITSU (富士通)の携帯端末事業を分社化して発足した企業で、FUJITSUは2016年2月1日に携帯端末事業を担う全額出資子会社としてFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESを設立した。
しかし、2018年3月末にFUJITSUはFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESの株式の70%をPolaris Capital Groupに売却し、FUJITSUの連結対象から外れた。
これにより、FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESに対する持分比率はPolaris Capital Groupが70%、FUJITSUが30%となった。
なお、FUJITSUはFUJITSU PERIPHERALS (富士通周辺機:FPE)の携帯端末事業を2018年2月に設立したJapan E.M.Solutionsに継承させて、Japan E.M.Solutionsの株式の81%もPolaris Capital Groupに売却した。
Japan E.M.Solutionsに対する持分比率はPolaris Capital Groupが81%、FUJITSUが19%となり、Japan E.M.Solutionsが継承した資産には携帯端末などの製造や修理を行う兵庫県加東市内の社工場が含まれる。
Small Talent Technologyはブランド名をXDTECH (小達人)として展開する。
最初のスマートフォンとしてXDTECH X1 (小達人 X1)を発表しており、シニア層を主要なターゲットとしている。
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESはNTT DOCOMO向けのらくらくホンシリーズでシニア層をターゲットとしたスマートフォンの実績があり、FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESがらくらくホンシリーズで培った知見が導入されている。
XDTEXH X1の製造はJapan E.M.Solutionsの工場ではなく、中国のBYD Precision Manufacture (比亜迪精密制造)が保有する工場で製造する。
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