Axiata Group、シンガポールの携帯電話事業者M1の株式売却を決定
- 2019年02月18日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiata Groupはシンガポールの移動体通信事業者(MNO)であるM1 (第一通)の株式の売却を決定したと発表した。
Axiata Groupは全額出資子会社でマレーシアのAxiata Investments (Singapore)を通じてM1の発行済株式の28.69%を保有している。
シンガポールのKeppel CorporationおよびSingapore Press Holdings (SPH)はKonnectivityを通じた株式公開買い付けによって、両社でM1の発行済株式の過半を取得する計画で、Axiata Groupは株式公開買い付けに応じる。
Axiata Investments (Singapore)は1株あたり2.06シンガポールドル(約168円)でM1の株式をすべて売却し、総額は16億5,000万マレーシアリンギット(約447億円)に達する。
なお、M1の主要株主はAxiata Investments (Singapore)、Keppel Corporationの全額出資子会社であるKeppel Telecommunications & Transportation (Keppel T&T)、Singapore Press Holdingsの全額出資子会社であるSPH Multimediaで、出資比率はAxiata Investments (Singapore)が28.69%、Keppel Telecommunications & Transportationが19.33%、SPH Multimediaが13.45%となっている。
KonnectivityはKeppel Corporationの全額出資子会社であるKeppel KonnectとSPH Multimediaの合弁会社となり、出資比率はKeppel Konnectが80%、SPH Multimediaが20%である。
Axiata Groupが株式公開買い付けに応じることで、株式公開買い付けは成立する見込み。
シンガポールではM1のほかにSingtel Mobile SingaporeとStarHub Mobileが移動体通信事業を手掛けるが、2018年第4四半期末時点でM1は加入件数ベースで最下位にとどまる。
また、シンガポールではTPG Telecomが第4の移動体通信事業者として新規参入する予定で、シンガポールの移動体通信市場は競争が激化する見込み。
Keppel CorporationおよびSingapore Press Holdingsが共同で経営を主導することで、意思決定の迅速化など経営体制を見直し、M1の各種事業を改善する狙いがある。
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Axiata Groupの本社前 (マレーシア・クアラルンプール)
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