楽天モバイルネットワーク、次世代ネットワークの試験施設を設立
- 2019年02月22日
- Rakuten-総合
Rakuten (楽天)の全額出資子会社で移動体通信事業者(MNO)として新規参入を目指すRakuten Mobile Network (楽天モバイルネットワーク)は次世代ネットワークの試験施設として楽天クラウドインベーションラボ(Rakuten Cloud Innovation Laboratory)を設立したと発表した。
Rakuten Mobile NetworkはインドのTech Mahindraと連携し、第5世代移動通信システム(5G)や第4世代移動通信システム(4G)の大規模な試験基盤を保有する楽天クラウドインベーションラボを設立したという。
楽天クラウドインベーションには拡張性のあるネットワークトラフィックシュミレーション機能を備えた仮想化されたRAN (無線アクセスネットワーク)、モバイルエッジコンピューティング、仮想化されたEPC (進化型パケットコア)やIMS (IPマルチメディアサブシステム)のコアシステム、OSS (運用支援システム)、BSS (ビジネスサポートシステム)が含まれ、ネットワーク全体の包括的なエンドツーエンドの検証を可能とする。
Rakuten Mobile Networkのエンドツーエンドの完全仮想化クラウドネットワークを再現し、試験は網羅的に自動化されているため、イノベーションを加速できると説明している。
エンドツーエンドの試験設備を使用することで欠陥を早期に発見し、品質の高いソフトウェアを継続的に商用のネットワークへ提供できるという。
開発から商用での適用まで長い時間と高いコストをかける手法と比較して、小規模なソフトウェア機能単位で短期間かつ自動的に試験を繰り返す手法を採用することで、試験期間の短縮とコストの低減を実現するとのことである。
Rakuten Mobile Networkは楽天クラウドインベーションラボを活用して5G Readyなネットワークの構築に向けた試験を実施し、顧客に利便性の高い革新的な体験の提供を目指す方針を示している。
なお、Rakutenは2018年10月にTech Mahindraと次世代ネットワークに特化した試験施設の設立に関して合意しており、その合意に基づいて楽天クラウドインベーションラボが設立された。
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