小米科技、ゲーミングスマホBlack Sharkの筆頭株主に
- 2019年03月20日
- Android関連
中国のXiaomi Technology (小米科技)は中国のBLACKSHARK TECHNOLOGIES (NANCHANG) (南昌黒鯊科技)の筆頭株主となったことが分かった。
BLACKSHARK TECHNOLOGIES (NANCHANG)はBlack Shark (黒鯊)のブランド名でゲーマーをターゲットとしたゲーミングスマートフォンを展開している。
2017年8月9日に設立された企業で、登記上の本店所在地は江西省の省都・南昌市の南昌経済技術開発区に設置する。
直接的な出資者はNanchang Jinkai Capital Management (南昌金開資本管理)、Nanchang Jinsha Technology Partnership Enterprise (南昌金鯊科技合夥企業)、Tianjin Jinxing Investment (天津金星創業投資)、Nanchang Yinzhong Technology Partnership Enterprise (南昌銀衆科技合夥企業)で、設立当初の持分比率はNanchang Jinkai Capital Managementが約38.8%、Nanchang Jinsha Technology Partnership Enterpriseが約29.6%、Tianjin Jinxing Investmentが約21.9%、Nanchang Yinzhong Technology Partnership Enterpriseが約9.7%となっていた。
しかし、2018年10月23日付けでTianjin Jinxing Investmentが追加出資して持分比率を引き上げ、結果として持分比率はTianjin Jinxing Investmentが約46.4%、Nanchang Jinkai Capital Managementが約26.6%、Nanchang Jinsha Technology Partnership Enterpriseが約20.3%、Nanchang Yinzhong Technology Partnership Enterpriseが約6.7%となった。
経営権こそ取得していないが、BLACKSHARK TECHNOLOGIES (NANCHANG)の筆頭株主はTianjin Jinxing Investmentに変わった。
Tianjin Jinxing InvestmentはXiaomi Technologyの完全子会社で、Xiaomi Technologyのベンチャーキャピタル部門として機能する。
そのため、実質的にXiaomi TechnologyがBLACKSHARK TECHNOLOGIES (NANCHANG)の筆頭株主となり、BLACKSHARK TECHNOLOGIES (NANCHANG)に対する支配力を高めたことになる。
Nanchang Jinkai Capital ManagementはNanchang Jinkai Group (南昌金開集団)を通じて南昌経済技術開発区国有資産監督管理弁公室が完全所有し、またNanchang Yinzhong Technology Partnership EnterpriseはNanchang Jinkai Groupが完全所有するNanchang Jinshanzeyi Investment Management (南昌金善沢益投資管理)の持分比率が約49.5%であるため、中国政府組織である南昌経済技術開発区国有資産監督管理弁公室の持分比率は間接的に約29.9%となる。
なお、BLACKSHARK TECHNOLOGIES (NANCHANG)は製品の販売において、中国国内ではXiaomi Technologyの関係会社で中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)の販売網も活用しているが、経営的には独立性を維持している。
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