ベトナムのViettelが2.1GHz帯の一部をLTEに転用、1.8GHz帯は完全にLTEへ
- 2019年04月10日
- 海外携帯電話
ベトナムのViettel Group (軍隊工業通信グループ)の従属会計単位でベトナムの移動体通信事業者(MNO)であるViettel Telecom Corporation – Branch of Viettel Groupはネットワークの品質改善に関する計画を発表した。
これまで、LTE (FDD)方式の1.8GHz帯(Band 3)のみでLTEサービスを提供しているが、新たにLTE (FDD)方式の2.1GHz帯(Band 1)も導入する。
2.1GHz帯ではW-CDMA方式を運用しているが、その一部をLTE (FDD)方式に転用することになる。
Band 1に対応したLTE基地局は15の中央直轄市および省で開設することがベトナムの政府機関で電気通信分野の規制を司る情報通信省(Ministry of Information and Communications:MIC)によって認可されており、2019年第2四半期のうちに約10,000局を開設する予定である。
なお、Band 1に対応したLTE基地局を開設する中央直轄市および省にはベトナムの首都・ハノイ市、ホーチミン市、ハイフォン市、ダナン市、クアンニン省などが含まれている。
さらに、1.8GHz帯ではLTE (FDD)方式とGSM方式を運用しているが、1.8GHz帯を完全にLTE (FDD)方式へ転用してLTEサービスで利用する帯域幅を拡大する予定という。
GSM方式は900MHz帯のみで継続するため、GSM方式の提供を終了するわけではない。
Band 1とBand 3を束ねたCA_1A-3Aの組み合わせでLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)も導入する見込みで、通信速度は1.5倍の高速化を実現すると説明している。
なお、Viettel Groupはベトナム人民軍を統括するベトナムの国防省(Ministry of National Defence:MOD)が完全所有する国営企業である。
移動体通信事業を担当するViettel Telecom Corporation – Branch of Viettel GroupはViettel Groupの従属会計単位と位置付けられ、従属会計単位は法人格を持たない支店の扱いで、本社であるViettel Groupの委任によって事業を行う。
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