シンガポールのTPG Telecom、国際ローミングの提供を開始
- 2019年08月03日
- 海外携帯電話
シンガポールで移動体通信事業者(MNO)として新規参入するTPG Telecomはトライアルで国際ローミングの提供を開始したと明らかにした。
TPG Telecomは2019年後半に移動体通信事業者として正式に新規参入する予定であるが、それに先立ちトライアルとして一部の顧客に対して移動体通信サービスを提供している。
トライアルで国際ローミングの提供を開始しており、まずはマレーシアとインドネシアが対象国となる。
国際ローミングで利用中は無制限のデータ通信、無制限のシンガポールの携帯電話番号宛の音声通話、20分のシンガポールの固定電話番号宛の音声通話、すべての音声通話の着信およびSMSの受信を追加料金なしで使える。
シンガポールの近隣に位置するマレーシアとインドネシアはシンガポール人にとって最も人気がある旅行先の2つとしており、高額な国際ローミング料金を削減できると説明している。
ほかの既存のシンガポールの移動体通信事業者は国際ローミングにおいてデータ通信を追加料金無しで利用できるプランを提供しており、追加料金なしでの国際ローミングの提供によって必ずしもTPG Telecomが優位性を確保できるとは限らない。
国際ローミングの対象となる移動体通信事業者はマレーシアがYesブランドを展開するYTL Communications、インドネシアがSmartfren Telecomとなる。
TPG Telecom、YTL Communications、Smartfren Telecomいずれも音声通話を使う場合は、端末側がLTEネットワーク上で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)に対応している必要がある。
なお、使用する周波数はTPG TelecomがLTE (FDD)方式の900MHz帯(Band 8)、LTE (TDD)方式の2.6GHz帯(Band 38)および2.3GHz帯(Band 40)、YTL CommunicationsがLTE (TDD)方式のBand 38およびBand 40、Smartfren TelecomがLTE (FDD)方式の850MHz帯(Band 5)およびLTE (FDD)方式のBand 40となっている。
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