韓国当局、同国でGalaxy Note10のLTE版を発売するよう勧告
- 2019年08月16日
- Android関連
韓国の政府機関で電気通信分野の規制を司る科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)は韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)に対してSamsung Galaxy Note10シリーズのスマートフォンについてLTE版も韓国で発売するよう勧告したことが韓国メディアの報道で分かった。
Samsung Galaxy Note10シリーズのスマートフォンとしてはSamsung Galaxy Note10およびSamsung Galaxy Note10+が存在し、いずれも第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応した5G版と、NR方式に非対応のLTE版が用意されている。
韓国ではSamsung Galaxy Note10とSamsung Galaxy Note10+ともに5G版のみを投入することが決まっており、Samsung Galaxy Note10シリーズのスマートフォンではLTE版を投入しない。
しかし、科学技術情報通信部はSamsung Electronicsに対してSamsung Galaxy Note10シリーズのスマートフォンについてLTE版も韓国に投入するよう勧告したという。
科学技術情報通信部は移動体通信事業者(MNO)のSK Telecom、KT Corporation、LG Uplus (LG U+)に対してもSamsung ElectronicsにLTE版の投入を要請するよう意見を伝えた模様である。
韓国の移動体通信サービスの加入件数のうち5G契約よりLTE契約の方が圧倒的多数の状況で、科学技術情報通信部としてはLTE契約を維持する加入者の選択肢を確保する狙いとされている。
Samsung Electronicsは移動体通信事業者に対してLTE版を準備する場合は3ヶ月ほどの期間を要すると表明した模様で、LTE版の発売を決定しても5G版より発売が大幅に遅れる可能性が高い。
なお、5G版は2019年8月23日に販売を開始する予定で、事前予約を実施すると2019年8月20日より受け取ることができる。
韓国ではLTE版の発売を望む声も多いとされており、移動体通信事業者としてはその声を意識してLTE版の発売には比較的肯定的であるが、5Gの加入者の獲得競争に注力するところでフラッグシップの製品でLTE版の投入は完全に歓迎できることではない模様である。
Samsung Galaxy Note10シリーズは多くの国と地域で発売するが、韓国以外ではLTE版のみまたはLTE版と5G版の両方を投入する計画で、予定に変更がなければ5G版のみの投入は韓国のみになるという。
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