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LGエレクトロニクス、煙台市のスマホ工場が赤字転落



韓国のLG Electronicsの子会社で中国のInspur LG Digital Mobile Communications (浪潮楽金数字移動通信)はLG Electronicsのスマートフォン事業の不振に伴い業績が悪化したことが分かった。

LG Electronicsは韓国のほかに子会社を通じて中国、ベトナム、インド、ブラジルでスマートフォンを製造している。

中国では山東省煙台市でInspur LG Digital Mobile Communicationsを通じて、山東省青島市で中国のQingdao LG Inspur Digital Communications (青島楽金浪潮数字通信)を通じてスマートフォンを製造しており、そのうち工場の規模が大きいInspur LG Digital Mobile Communicationsの方が重要視されている。

Inspur LG Digital Mobile Communicationsでは中低価格帯のスマートフォンを中心に製造し、安定的に黒字を確保してきた。

しかし、2019年第2四半期は売上高が前年同期比56.1%減の2,023億韓国ウォン(約178億円)、純損益は前年同期比111.9%減で55億韓国ウォン(約4億8,486万円)の赤字となった。

LG Electronicsのスマートフォン事業を担当するMC (Mobile Communications)事業本部は2019年第2四半期まで17四半期連続で赤字を記録しており、スマートフォン事業の不振が続いている。

スマートフォン事業の困難な状況が長期化する中でも黒字を確保してきたInspur LG Digital Mobile Communicationsであるが、2019年第2四半期はついに赤字転落した。

スマートフォン事業の不振に加えて製造コストの上昇が業績悪化の背景と考えられる。

中国では製造コストが上昇しており、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は中国ではスマートフォンの製造を終了することが分かっている。

LG Electronicsは製造コストの上昇に加えてスマートフォン事業の不振に伴う製造需要の低下も負の要因となり、Inspur LG Digital Mobile Communicationsの業績悪化がさらに深刻化するならば、LG Electronicsも中国でスマートフォンの製造を終了することが現実的な選択肢になると思われる。

なお、Inspur LG Digital Mobile Communicationsに対する出資比率はLG Electronicsが60%、中国のInspur Software (浪潮軟件)の完全子会社で中国のShandong Inspur Communication System (山東浪潮通信系統)が30%、LG Electronicsの完全子会社で中国法人のLG Electronics (China) (楽金電子(中国))が10%であり、実質的にLG ElectronicsとInspur Softwareの合弁会社で、LG Electronicsが70%、Inspur Softwareが30%となっている。

LG Electronics

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