中国聯通と中国電信が5G網の共同構築で合意、1つの5G網を共同構築へ
- 2019年09月10日
- 海外携帯電話
中国の移動体通信事業者(MNO)でChina Unicom (中国聯通)のブランドで展開するChina United Network Communications (中国聯合網絡通信)および同じく中国の移動体通信事業者であるChina Telecom (中国電信)は第5世代移動通信システム(5G)ネットワークの共同開発に関する枠組み合意を締結したと発表した。
China United Network CommunicationsおよびChina Telecomの両当事者は合意に基づき、中国全土で1つのNR方式に準拠した5Gネットワークを共同で構築するために協力する。
従来の第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式より高い周波数を利用する5GのNR方式ではより多くの基地局の設置が必要となるが、両当事者は5Gネットワークを共同で構築することで、設備投資の効率化を図る。
4の直轄市、22の省、5の自治区、合計で31の一級行政区が合意の対象で、合意では両当事者が5Gネットワークの構築を担当する地域が詳細に指定されている。
北京市、天津市、河北省石家荘市、河南省鄭州市、山東省青島市の北部に位置する5都市ではChina United Network Communicationsが60%、China Telecomが40%の割合で担当し、上海市、重慶市、広東省広州市、広東省深圳市、浙江省杭州市、湖北省武漢市、江蘇省南京市、江蘇省蘇州市、湖南省長沙市、四川省成都市の南部に位置する10都市ではChina United Network Communicationsが40%、China Telecomが60%の割合で5Gネットワークの構築を行う。
広東省の9の地級市、浙江省の5の地級市、石家荘市を除く河北省、鄭州市を除く河南省、黒龍江省、吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区、青島市を除く山東省、山西省ではChina United Network Communicationsが単独で担当する。
広東省の10の地級市、浙江省の5の地級市、安徽省、武漢市を除く湖北省、江西省、南京市と蘇州市を除く江蘇省、海南省、長沙市を除く湖南省、広西壮族自治区、福建省、甘粛省、新疆ウイグル自治区、青海省、陜西省、寧夏回族自治区、雲南省、貴州省、成都市を除く四川省、チベット自治区ではChina Telecomが単独で担当すると定めている。
5Gネットワークの構築を担当する地域は両当事者がすでに整備した第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式の基地局の開設状況なども考慮して決められた。
指定された地域では5Gネットワークの構築を担当する各当事者が構築、保守、運用に係る費用を負担することになる。
両当事者は5Gネットワークの展開計画、構築、保守、サービスにおける統一基準を確立し、両当事者が構築する5Gネットワークは同じレベルを確保することを保証するという。
加入者の所有権には変更なく、引き続き両当事者が独立してブランディングおよび事業運営を行う。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。